FIDESレター 2023年4月号
第74期 新年度のご挨拶
玄関脇の”しんらい桜”は、今年も見事に花を咲かせ、フィデスに春の訪れを告げてくれます。お陰様で第74期を無事に迎えることが出来ました。
九十九里沿岸一帯に電気を普及させたいとの創業者の想いから、戦後復興期の昭和21年に創業し、多くのお客様から電気、空調、衛生、計装工事、建築リニューアル、そして設備の点検やメンテナンスに至るまでご愛顧を賜わり、今日の日を迎えることができました。改めまして、これからもお客様のご要望に、全力で取り組むことをお約束いたします。
さて、若手労働力不足の解決策の一つとして「過剰な働き方改革」が叫ばれ、結果、「ゆるすぎる職場」を生み出している、との不思議な現象が報道されていました。仕事の負荷や労働時間は減少しているのに新人の退職率が下げ止まらない、逆にキャリアや将来への不安や焦燥感が高まっている、とのこと。若者たちは「ゆるいだけの職場」を求めている訳ではなく、働き甲斐のある活躍の場を求めている、そんな環境を整備することこそ、これからの日本の企業の在り方となるのでしょう。
わが社は、人を中心としたバランススコアカードにより、経営をマネジメントしています。社員からスタートし、学習と成長、業務プロセス、顧客から財務の視点へと因果関係で繋げ、業績の指標が「見える化」されています。そこに、経営計画とチーム計画、個人計画の「チャレンジシート」が連動し、自身の成長、経営数値への貢献度などが明確となり、夢や目標を「My Future Plan」に掲げ、仕事を通じて「業績=働き甲斐=人生の豊かさ」を実感できる仕組みが整備されています。
本年度、建設業であるわが社に女性4名と男性1名の新人を迎えることが出来ました。建設業界では人手不足が大きな課題となっていますが、若い担い手が求める新たな働き方と経営の方向がマッチングしないと経営は立ち行かなくなる、そんな新たな時代を迎えています。
今期は、更に社員を信頼し任せきる「信任主義」を最重要なテーマとし、新たな働き方改革に挑戦します。ベテラン技術者の貴重なノウハウを蓄積し、最新のIT技術を駆使して現場管理のデジタル化を進めてまいります。そして、人工知能を活用した「テクニカルサポートセンター」と「フィデス知恵袋」を立ち上げます。これらを最大限に活用すれば、ベテランでなければ無理だと思われていた現場管理を、新人や女性技術者でも活躍できる職場に変えることが出来る筈です。
わが社のノウハウと新しい担い手をITで融合させ、フレキシブルな供給体制を確立し、本年度は更なる『安全で安心なサービス』をご提供致します。これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げ、新年度のご挨拶とさせて頂きます。
適切に管理して快適に!レジオネラ菌と設備
レジオネラ菌とは
レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こす要因となっています。レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類発見されています。
レジオネラ属菌が増殖する条件
レジオネラ属菌は、湿度が高く、水温が20℃~45℃前後、消毒されていない水や、入れ替わりの少ない水に菌が混入した時、特に増殖するおそれがあります。
感染するとどうなる?(レジオネラ症)
レジオネラ症はレジオネラ属菌による細菌感染症であり、主な病型として『レジオネラ肺炎』と『ポンティアック熱』が知られています。レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、呼吸困難などに至ることがあります。また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状や、下痢がみられるのも特徴です。ポンティアック熱は、突然の発熱、悪寒、筋肉痛などの症状がみられますが、一過性のもので自然に治癒することが多いとされています。
レジオネラ菌感染源のリスクがある設備
レジオネラ症は、主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)を吸入して人体に入り込むことによって感染するため、24時間風呂を含む循環式入浴設備や、過熱を必要としない超音波式加湿器などにおいては、特にレジオネラ属菌の感染源になるリスクがあります。
対策ポイント(循環型入浴設備の場合)
循環型入浴設備のレジオネラ属菌感染症対策は、短期間での水の交換、水槽や配管、各所のフィルターなどの定期的な清掃・消毒・検査を行うなど、適切な衛生管理を行い、菌の繁殖を防ぐことが大切です。
フリートーク・コラム「井?」
最近は何かと電子化・デジタル化が進んで、それに伴って専門用語もいろいろと耳にするようになった。その中で「ハッシュタグ」などハッシュ記号と言う言葉もよく聞くようになった一つである。
何故シャープと呼ばないのか。サッカーのセンタリングをいつの間にクロスと呼ぶようになっている(実は違うものならごめんなさい)のと同じように、時代と共にいつの間に呼び方が変化していくのは良くある事だから「最近はそう呼ぶようになった」ものと思っていた。
しかし、同じようなイゲタ形状の記号であるハッシュ「#」とシャープ「♯」、実は全く別の記号であると言う事を最近になって知った。パソコン上でも違う形状に表記される。確かに似ているだけで違う記号の様だ。そればかりか、シャープはあくまで音楽記号であり、機械語や文字列に出てくるのはシャープではなく普通はハッシュであるらしい。今まで音楽以外で見かけてシャープだと思っていた記号は実は全てハッシュだったということになる。へえ、なるほどね。と、何気なく電話機のボタンをみると、
「ん、これもハッシュじゃないか?」
そう、シャープだと思って疑わなかった電話機のボタンの記号も同じく実はハッシュなのである。だから相棒がフラット「♭」じゃないのかと妙に納得した。
留守電の案内等で「最後にシャープを押してください」と言っているのは、シャープで無い事は承知の上でも、ハッシュが一般的でなく判りづらいとの理由で敢えてシャープと言っているという。そもそもプッシュ式の電話機が発売され始めた昭和五十年代初期、ハッシュドビーフライス=ハッシュライスがハヤシライスと訛って定着するご時世(諸説あります)に、シャープそっくりな記号を皆がハッシュと理解するのは無理があったのであろう。
同じ理由から電話機のアスタリスク「*」も敢えてコメジルシと言っていたりするようだが、よく見ればコメジルシ「※」とは全然違う。と、更によく見たらアスタリスクは一般に×に縦線で*だが、電話機の記号は×に横線ではないか。手近に有る電話機だけかと思いきや他の電話機も。スマホに表示されるダイヤルキーまでも×に縦線。これはアスタリスクとも違う記号なのか??
謎は深まるばかりだ。
今月の担当は…
つくばサテライト チームリーダー
清水 克朗