FIDESレター 2025年4月号
第76期を迎えて 固定観念を捨て、建設業界の既成概念を打ち破る 代表取締役社長 細矢 充

おかげさまで、第76期を無事に迎えることができました。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。本年度は、新たに4名の新入社員(男性2名・女性2名)を迎え、より活気に満ちたスタートとなりました。そして、わが社は来年の1月で創業80周年を迎えます。これまで支えてくださった皆様への感謝を胸に、さらなる成長を目指して邁進してまいります。引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
私自身、建設業界に身を投じて41年になります。かつては「おい、電気屋」と呼び捨てにされ、軽視されることもありました。しかし、時代とともに業界の意識は変化しつつあります。それでもなお、「請負の上下関係」「男社会」「長時間労働」「パワハラ」「3K(きつい・汚い・危険)」といった古い価値観や慣習が根強く残っていると感じます。これらは、建設業界が抱える最大の課題である「担い手不足」を引き起こす要因の一つでもあります。「背中を見て覚えろ」という職人気質や、「昔からこうしてきたから」といった経験則に固執する風潮、そして「工事現場だから3Kは仕方ない」という固定観念を改めなければ、新しい人材を確保することは難しいでしょう。誰もが働きやすく、やりがいや希望を持てる環境を整えることが急務です。これは一企業の課題にとどまらず、建設業界全体で取り組むべき重要なテーマだと考えています。
わが社では、女性の活躍に大きな期待を寄せています。今では積算業務は女性の力なくしては成り立ちません。過去には女性の現場監督登用に何度も挑戦しましたが、当時は十分な環境が整っておらず、女性たちが活躍するには厳しい状況でした。しかし、今では状況が大きく変わり、育児・家事・介護など、それぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が広がっています。わが社でも3年前から女性の施工管理者を登用し、着実に実績を積み重ねています。持ち前の段取りの良さ、細やかな気配り、迅速かつ正確な業務処理能力は、施工管理の現場で確かな強みとなっています。
また、施工管理者は現場での指揮だけでなく、竣工書類の作成、写真整理、工程表や会議資料の作成など、多くのデスクワークを担っています。実際、施工管理業務の約60%はデスクワークであるというデータもあります。今年度は、現場とバックオフィスをつなぐ「建設ディレクター」との連携を強化し、施工管理のワークシェアを推進します。業務効率を向上させることで、より安全で高品質な商品・サービスの提供に努めるとともに、社員一人ひとりが“「生きがい」や「喜び」を感じながら働ける職場”を目指します。こうした取り組みこそが、建設業界における真の働き方改革につながると確信しています。
さらに、デジタルツールを積極的に導入し、従来のアナログ業務の負担を軽減するだけでなく、現場パトロールや社内検査などの業務にもIT技術を活用し、より高品質なサービスの提供を目指します。わが社では、社員一人ひとりが主体的に考え、行動する“信任主義”のもと、新たな価値を生み出す企業風土を育てています。そして、単なる施工会社ではなく、「価値を創造するサービス業」への転換を目指しています。「固定観念を捨て、建設業界の既成概念を打ち破る」この強い決意のもと、新たな挑戦を続けてまいります。
また、創業80周年に向け、「わくわく創造Company」の実現に向けたプロジェクトを計画しております。詳細については、近々お知らせいたしますので、ぜひご期待ください。
今後とも、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
フィデス株式会社
社長 細矢 充
社員一同
設備保全計画のススメ
「まさか…」は突然やってきます
建物の設備機器、適正に維持していますか?設備の更新時期は機器や環境で変わりますが、例えば受変電設備の老朽化が進むと、周りを巻き込む重大な事故(波及事故)に至る可能性が高まります。他にも、突然停電にみまわれたり、機械の不良で怪我をしたり、膨大な出費が発生したりするなど、経済活動に支障をきたす原因となります。

設備の保全計画を立ててみませんか

設備の保全計画は、お客様の施設における設備機器を、長期間に渡り適正に維持することを目的とした投資計画の事です。設備機器は安価なものではありません。突然の膨大な出費を防ぎ、安定した予算管理を続けていくためにも、設備の保全計画を立てることをおすすめいたします。
保全計画策定のメリット

保全計画は俯瞰的な視線で設備機器の管理における予防保全をすることができます。また、あらかじめ設備機器管理に伴う予算の把握をすることで、無駄なコスト及びランニングコストの低減が可能になります。
フィデスのご提案サービスを是非ご活用ください
フィデスでは、中長期保全計画のご提案サービスを行っています。有資格者による調査や診断はもちろん、ご提案の際には、お客様の設備専用の設備保全計画案を記載したご提案書をお渡ししています。また、設備機器についてのお役立ち情報も記載しておりますので、毎年の予算管理や、企業BCPなどにもご活用ください。

トップランナー変圧器 第三次判断基準が2026年度にスタートします
トップランナー制度は省エネ法に基づき、特定機器のエネルギー消費効率の基準を定めて省エネの推進を図るものです。変圧器に関しては、これまで2006年度(油入変圧器)、2007年度(モールド変圧器)、2014年度を目標年度とする基準が設定されました。 2026年度からは、変圧器の省エネ基準が見直され「第三次判断基準」が適用されます。この新基準の適用により、変圧器の製造業者等は2026年4月以降、現行のトップランナー変圧器2014を出荷することができなくなります。新基準品は、省エネルギー性能の向上と同時に製品価格が上がる見通しになっています。現在製造している変圧器の注文受付終了時期は、各製造業者では2025年9月末頃(※駆け込み需要で早まる可能性があります)を予定していますので、現在変圧器の更新を検討されていましたら、いち早くお見積りを取ることをお勧めします。
遅くとも2025年7月頃までに注文しないと、納品されない可能性があるそうです。※早めにご相談を!

※注文状況などにより受付終了時期が早まる可能性があります。
フリートーク・コラム「一本の白髪」
FIDESレターをご愛読の皆様、日々のルーティーンはありますか?私のルーティーンは、起床→リビングの電気をつける→カーテンを開ける→テレビをつける→お目覚めクイズに挑戦する→身支度を整える→靴を磨く→ゴミを捨てる→さぁ、出発! 毎日同じ行動を繰り返すことで『やる気スイッチ』をコントロールしやすくなりますが、ルーティーンが崩れた途端に行動のリズムが崩れてしまうリスクもあります。行動の順番を意図的に変え、ルーティーンをつくらないことが最近のマイブームです。脳を飽きさせない秘訣は『慣れないこと』であり、『慣れないこと』が『継続』の秘訣です。職場でも、同じ日なんて一日もないから、日々成長を感じながら仕事を続けられるのだと思います。職場仲間への感謝の気持ちは、常に忘れずにいたいと思う今日この頃です。
さて、朝のルーティーンの話に戻ります。身支度中に何気なく鏡と向かい合うと、後頭部付近に銀色の白髪がチラリ…。うちの家系は、父方・母方ともにおじいちゃんは白髪頭であり、ついに私にもDNAの片鱗が見えたようです。生物は、より強い遺伝子を残そうとする為、近い遺伝子レベルの人が近づくと嫌悪感を感じるらしいです。女の子が年頃になると『パパ嫌い!』となるのはその影響でしょうか。私は、生物学的な遺伝に加えて、後天的に受け継ぐものも遺伝と呼んでいます。私の父は、毎朝早く起きて本を読んだり、ノートに書き物をしたりと、何かと朝に活動する人でした。(今も健在です)そんな父を見て育ったせいか、私の活動時間も早朝寄りです。資格を取りたいと思えば朝勉、太ったと思えば朝トレ、実家にいた時は朝五キロ走ってから出社していた時もあり、今考えると本当にお馬鹿さんです。朝起きることに抵抗がないのは、廣山家の後天的な遺伝なのかもしれません。
後天的な遺伝という考え方は、会社も同じだと思っています。私から見れば、幹部は父親、先輩は兄・姉、後輩は弟・妹、並木会長はというと…おじいちゃん、そんな家族構成です。私は二〇〇九年四月入社、城南電設企業株式会社からフィデス株式会社へと社名変更後に初めて入社した新卒社員です。採用試験の最後に、当時の並木社長から『じゃ、よろしく!』と握手されたことは今でも鮮明に覚えています。入社後いきなり広島県へIT研修、かと思いきや、突然の文書管理プロジェクトリーダー、さらには環境整備委員長、もちろん、本業である総務・経理の仕事も…。一つひとつの経験から得たものは、家族から授かった、かけがえのない後天的な遺伝です。そんな私も、そろそろ弟・妹たちへ授ける側の年齢になってきました。ある日見つけた一本の白髪のように、フィデスの遺伝子が後世へ脈々と受け継がれていくことを願い、私自身にできることを全うしていきたいと思います。
遅くなりましたが、今年度、フィデス株式会社は創業八十周年を迎えます。これまでご愛顧いただいた皆様に感謝申し上げますとともに、より一層のサービスをご提供できるよう、『百年企業』に向けて私自身も邁進いたします。今後とも、フィデス株式会社と社員一同をよろしくお願いいたします。
今月の担当は…
総務チーム
マネージャー
廣山和仁


それってドーシテ?「ソメイヨシノ」のドーシテ?

あんしん保証サービス

『フィデスあんしん補償サービス』とは…
弊社が施工した設備にお付けする機械保険であり、従来の工事瑕疵担保責任補償や設置製品補償に加え、偶発的・突発的な事故による損傷にも対応できる安心の補償サービスです。
例えばこんな『まさか!』が起きた時に…

機械の誤った取扱いをしてしまい、機械を壊してしまった!

予期しない落雷やスパークの発生で機械が焼損してしまった!

駐車場で車が室外機に衝突!空調機が使えなくなってしまった…
お客様の大切な設備を、工事引渡し後もしっかりサポートします!

工事補償・製品補償・突発、偶発的な事故の補償をします!

お引渡しから1年間の保険料は弊社が負担します!
補償期間終了後も、お客様のご選択により保険を継続することができます!

他にも様々な設備に対応しています!詳しくは営業担当にご確認ください!
※業務事務所に限り対応
※照明器具等、一部対象外のものがあります。

《以下の場合は対象になりません》
*加入した機械以外の事故、故障
*故意または重大な過失、法令違反
*腐食・錆・浸食・キャピテーションによる損害
*日常の使用による摩耗、消耗劣化等
*火災、暴風、地震、噴火津波等による被害
*その他引渡し事後説明の事項
※加入時に、機械保険加入の御同意を必要とします。 ※免責額はお客様負担となります。 ※損傷等の場合の保険金額はお客様に入りますので、修繕・復旧費用としてご利用下さい。
