FIDESレター 2020年4月号
第71期新年度のご挨拶「災い転じて福となす、この試練を改革に!」
お陰様で弊社は創業74年、設立71期を迎えることが出来ました。これもひとえにお客様の厚いご支援と温かい激励の賜物と心より感謝を申し上げます。
創業から74年、我社はオイルショックやバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災など、数多の大きな試練を乗り越えて参りました。そして2020年、オリンピック開催の気運も高まり、景気も上昇気流に乗った明るい年になる、筈でした。ところが、嬉しさも束の間、新型コロナウイルスが新たな暗雲を運んで来たのです。見えない敵との戦い方も分からない中、我社では『社員とその家族の健康と安全』を最優先に、早期の収束を願って『全社一斉休業』の可能性を模索しました。しかし我社のような建設工事業は、お客様と様々な関連工事業者が緊密に連携しなければ建物を完成させることが出来ませんので、足並みを揃えざるを得ません。又、年度内予算の執行や建物の使用開始時期なども複雑に絡み合います。
『お客様第一主義』と『使命感』、そして『社員の健康と安全』との板挟みの中、恐る恐る、それでも蛮勇を奮い立たせて“自宅待機”を発令しました。するとどうでしょう、驚いたことに、社員は各自で仕事のやり方を考え、自宅にパソコンや資料を持ち帰り、テレワークで在宅勤務を実行し始めたのです。工事庶務作業は、会社や現場事務所でやるもの、と言う既成概念を打ち破る“仕事のやり方”で二週間の“自宅待機”を凌いだのです。お子様を持つ女性社員からは大変喜ばれました、しかも、ただの一言もお客様から叱られることなく、です。
玄関前の”信頼桜”は今年も見事に花を咲かせ、紅顔な新人を三名迎えます。例年であれば、経営計画の発表会と新入社員の入社式をホテルで開催するのですが、今年はそれも叶いませんでした。今期のスタートは、ポストオリンピックや人材不足など、前途多難が予想されていましたが、このコロナ禍により更に先行不安が拡がります。思い返せば、バブル崩壊やリーマンショックに襲われた時、冷えきった経済に為す術もなく、藁にもすがる思いで直需のお客様を、全員で一社一社訪問させて頂きました。コンセントの交換やフロッピーディスクの納品、どんなお仕事でも有り難く対応させて頂いているうちに、繰り返しお仕事を頂けるようになったのです。その小さな努力の積み重ねの結果、ご愛顧頂ける大切なお客様を増やすことができ、又、省エネ等の提案に対する社員の意識も高まり、お陰様で、今日のフィデスがあります。神様は乗り越えられない“試練”は与えないと言います。そしてその“試練”は正しい価値観を持つ人にしか与えられず、乗り越えることが“改革”に繋がるのだそうです。即ち、この“コロナ禍“は『大改革のチャンス』なのです。
先ず、より真伨に働き方改革に取り組む絶好の機会です。ウイルス感染を避けるため、G7などの首脳会議がテレビ会議になり、テレワーク、時差通勤、ロックアウトなどのキーワードが紙上を賑わせました。我が社が敢行した“自宅待機”は、テレワークの良い実証実験にもなり、今まで頭を悩ませてきた働き方の課題解決の一つの糸口を垣間見たように思えます。やればできるじゃないか!平時でもテレビ会議、テレワーク、時差出社など、より働きやすい職場環境創りを実現させれば、真の、理想的な働き方改革も夢ではないと考え、真正面から挑戦して参ります。そして“ソリューション”への道筋は、お客様から頂いている大きな宿題でもあり、永年の課題でもあります。大地震、異常気象、猛暑、大型台風、豪雨など、自然に逆らって乱開発を繰り返してきた地球人に対し神様が突きつけた大きな試練から、防災、減災、省エネ、緊急医療体制に対する意識が高まり、再生可能エネルギーやLED等省エネ商品の普及も急速に進みました。病院や介護施設など人命に関わる施設では、緊急時の発電機や空調設備の重要性が見直されています。我社では、お客様の施設や設備をコロナ禍や地震、風水害など、想定外の災害から守るため、BCP(事業継続計画)や設備の中長期保全計画など、リスクマネジメントのお手伝いや、補助金など公的資金の上手な使い方などをご提案させて頂きたいと思います。
朝の来ない夜はないと申します、コロナ禍もいずれは収束するでしょう。新しい年度を皆様方が安全に安心して過ごせますようご祈念申し上げ、新年度のご挨拶とさせていただきます。
“新型コロナウイルス”の一日も早い収束を願いつつ……
フィデス株式会社
社長 細矢 充
社員一同
春の防災照明点検
器具本体の寿命は8~10年が目安
蓄電池(バッテリー)の寿命は4~6年が目安
各法令で、点検・検査報告をすることが定められています。
フリートーク・コラム「新しい出来事や体験へのチャレンジ!」
Fides Freetalk Formation
営業チームの筒井です。二〇二〇年に入り、三ヶ月が経ちました。私は今年で38歳になるのですが、ついこの間まで20代と思っていたのに、いつの間にか40代手前まで来ており、時の流れの早さを痛感しています。最近は特に時間の経過が早いように感じ、気がついたら一ヶ月、一年が終わってしまいます。子供の頃は時間を長く感じていたのになあ…と思い返すのですが、実はこの現象には『知覚時間差異』というヒトの脳の情報処理の仕組みと関係があるそうです。
知覚時間差異とは、『初めての体験には、時間を長く感じさせる効果があり、同じ体験をしていても、それが《初めてかどうか》で時間の感じ方が変わる』、ということです。ヒトの脳は新しい情報を受け取ると、まず、情報を理解しやすい形に再整理されます。ここですでに馴染みのある情報を処理するときは、脳で処理される時に近道を通っていくのでそれほど時間がかかりません。一方、新しい情報の処理をする際はこれよりも遅くなるので、この情報処理の速度によって時が長く感じられます。つまり、歳を重ねて世の中をより知ってきた為に、馴染みのある情報が増えて新しい情報が少なくなるので、時の経つのが速く感じるようになるのです。幼い子供の場合には、その逆の現象が起こっており、子供の脳が処理する情報はほとんどが新しいものなので、大人よりも処理に時間がかかっているのです。
先日保育園に通う姪っ子から「水って何なの?」、「どうして掴めないの?」と質問され、答えに戸惑ってしまいました。(このように幼児期に「なんで」「どうして」と繰り返すことを「なぜなぜ期」と呼ぶようです)好奇心旺盛な子供はあらゆることに興味や疑問を持ち、吸収することで知的好奇心や学習意欲を伸ばしていきます。こうして大人になるまでの間に、自らが新しい情報をどんどん取り込んでいき、様々な体験を通して知識と経験を積んでいくのです。まさに今、姪っ子は新しい情報によって長い時間を感じている最中なのでしょう。
私は普段、営業としてお客様と接する傍ら商品や施工に対する提案活動を行っております。今まで経験した知識や知恵、体験からご提案することも大事ですが、「もっと違う方法や切り口はないか」、「別の視点で見ることはできないか」など常に疑問を持つことでステップアップできるのではないかと考えています。子供の頃のような好奇心を忘れずに、様々な事を吸収し、仕事に活かしていきたいです。二〇二〇年の年末に一年を振り返った際、今年は充実した年になったなぁと感じられるように、新しい出来事や体験へのチャレンジを続けることを胸に誓って、新年度を迎えたいと思います。
今月の担当は…
営業チームチームリーダー 筒井 知明
それってドーシテ?「カロリー表記のドーシテ?」
あんしん保証サービス
『フィデスあんしん補償サービス』をご存知でしょうか?こちらは弊社が施工した設備にお付けする機械保険であり、従来の工事瑕疵担保責任補償や設置製品補償に加えて、偶発的・突発的な事故による損傷にも対応できる安心の補償サービスです。
例えばこんな『まさか!』が起きた時に…
機械の誤った取扱いをしてしまい、機械を壊してしまった!
予期しない落雷やスパークの発生で機械が焼損してしまった!
駐車場で車が室外機に衝突!空調機が使えなくなってしまった…