FIDESレター 2017年10月号
Jアラートと防災行政無線
Jアラートとは?
Jアラートとは、人工衛星と市町村の防災無線を利用して緊急情報を伝える『全国瞬時警報システム』の通称です。地震や津波などの自然災害、弾道ミサイルの発射などの国民保護などのすぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国から住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的に、総務省消防庁が整備したシステムです。(図1参照)
Jアラートで配信される情報
Jアラートで配信される緊急情報には、気象庁による気象関連情報と内閣官房による有事関連情報があります。Jアラートで配信する25情報のうち、11情報については、原則として、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動させるようにされています。(表1参照)
もし、Jアラートが鳴ったら
弾道ミサイル発射時の行動を例にすると、Jアラートのメッセージが流れた際、屋外にいる場合はできる限り頑丈な建物や地下に避難すること、近くに建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守ることとしています。屋内にいる場合は窓から離れるか、窓のない部屋に移動する必要があります。(図2参照)
また万が一、近くにミサイルが落下した際には、①屋外にいる場合は口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する②屋内にいる場合は換気扇を止めて窓を閉め、目張りをして室内を密閉する、としています。
防災行政無線システムとは?
防災行政無線システムとは、国及び地方公共団体が、非常災害時における災害情報の収集・伝達手段の確保を目的として構築している無線システムです。併せて、平常時には一般行政事務に使用できます。 災害が発生した際には、災害の規模、災害現場の位置や状況を把握して、一刻も早く正確な情報を地域住民などに伝達する必要があるため、公共が提供するシステムとして、必要不可欠なものとされています。
日本は諸外国と比較して地震の発生が多く、東日本大震災(2011年3月)や熊本地震(2016年4月)の前にも、新潟県中越沖地震(2007年7月)、阪神・淡路大震災(1995年1月)など大きな地震が幾度も発生しています。また、今後も首都直下型地震や南海トラフ地震の発生も懸念されています。防災行政無線システムによる情報収集や伝達手段の確保は、今後も一層必要とされるものと見られています。
防災行政無線の種類
市町村のシステムは、同報系と移動系の2種類があります。同報系は、市町村役場と屋外拡声子局、地域の各家庭・事業所などに設置される戸別受信機とを結び、市町村役場から地域住民に向けて災害・行政情報などを伝達するために使用します。
一方、移動系は、市町村役場に設置した基地局と移動局との間、または移動局同士の間で、防災行政に関する通信を行うためのシステムです。
防災行政無線システムの構成
防災行政無線システムは、国・都道府県及び市町村の
各階層から構成されています。
①中央防災無線
内閣府を中心に、指定行政機関等(中央省庁等28機関) や指定公共機関(NTT、NHK、電力等52機関)、立川広域防災基地内の防災関係機関(東京都防災センター等10機関)を結ぶネットワークです。
②消防防災無線
消防庁と全都道府県の間を結ぶ通信網で、電話およびFAXによる相互通信と、消防庁からの一斉通報に利用されています。
③都道府県防災行政無線
都道府県と市町村、防災関係機関などとの間を結ぶ通信網で、防災情報の収集・伝達を行うネットワークです。衛星系を含めると、すべての都道府県に整備されています。
④市町村防災行政無線
市町村が防災情報を収集し、また、住民に対して防災情報を周知するために整備しているネットワークです。
防災行政無線の内容を聞き逃したら?
防災行政無線の内容が聞き取れなかった、もう一度内容を聞きたいなどの場合、各市町村にて、防災行政無線の放送内容を音声応答により電話で確認することができるサービスがあります。
また、地域によっては、放送内容をインターネットなどに掲載し、文字情報にて確認できるところもありますので、活用してみてはいかかでしょうか。詳しくはお近くの市町村HPなどでご確認ください
フリートーク・コラム「電気設備工事業から 総合設備サービス業へ」
空調衛生施工管理チーム・マネージャーの鶴岡と申します。担当業務は、給排水衛生・空調設備工事を担当しております。
フィデスに入社して早12年目を迎えました。以前15年務めていた会社は設備工事一色の会社でした。残念ながら倒産してしまい、縁あってフィデスに入社しました。入社した当時は、社名が『フィデス』ではなく、『城南電設企業』でした。当時は名前の通り、電気設備工事一色の会社で、この会社で設備工事がどれ位あって、電気担当の他の社員とうまくやっていけるか不安でいっぱいでした。
以前勤めていた会社は、大手ゼネコンの下請けでほとんど新築工事、打合せは設計事務所・ゼネコンの設備担当が主で、建築主と顔を合わせ、直接の打合せはほとんどありませんでした。現場完成時の達成感はありますが、直接お客様からのお褒めの言葉を頂いたり、喜んでくださる姿などを見る事はありませんでした。
しかし、フィデスでは今迄のスタイルとは全く異なり、直接お客様と顔を合わせて打合せし、完成した際は、お褒めの言葉を頂いたり、喜んでいただいている姿を目の当たりにし、「また何かあったらお願いするね!」と声を掛けて下さった時の喜び・達成感はひとしおです。以前勤めていた会社ではほとんど無かった事なので、仕事の大小に関係無く、とても嬉しかったし、やりがいを感じました。今では、空調・衛生設備のメンバーも増え、技術力・対応力も向上しております。今後は電気工事の売り上げを追い抜く勢いで頑張っていきたいと思います。
さて、仕事の話はここまでとして、趣味のお話をさせて頂きます。私の趣味は、旅行・車・マリンスポーツです。特に旅行は毎年必ず寒い時期に、暖かい国、透き通った海、白い砂浜を求めて、嫁さんと男仲間2人計4人(変な組み合わせですが)で海外へ出掛けます。15年位継続しています。この年になっても毎年、嫁さんと仲間達と海外旅行へ行ける事が何よりも幸せです。今年はハワイに行きたいのですが、休暇がとれるかな?という感じです。
国内旅行では、長距離ドライブの旅・新幹線等の鉄道の旅、どちらも好きです。去年は大河ドラマ『真田丸』(真田幸村の生き様に惚れています)が大好きで、思いつきで車のハンドルを握り、長野県の上田城・和歌山県の九度山・真田幸村終焉の地、大阪市の安居神社へと赴き、手を合わせて来ました。自分がその時代へタイムスリップしたかの様な感覚で、色々な事を冥想しながらの歴史巡りの旅となりました。
又、戦後70周年を迎えた事もあり、新幹線で鹿児島県へ行き、映画『永遠の0』でも紹介された知覧・鹿屋の特攻隊基地・記念館にも行き、現在日本が平和である事に感謝の気持ちを込めながら旅をしてきました。また、マリンスポーツですが、18~25歳迄はサーフィン、現在はジェットスキーをやっています。仕事の繁忙で6年間のブランクがありましたが、今年になって、船舶検査(船の車検)を受け、船の調子も絶好調で社員数名を誘って久々に楽しんできました。やっぱり楽しい・気持ちいいし最高です。
まとまらない自己紹介となりましたが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
今月の担当は…
空調・衛生施工管理マネージャー
鶴岡 孝人
それってドーシテ?「ガソリンと軽油のドーシテ?」
代表取締役社長 細矢 充
99T感動のGoal!!ところが…
~無謀にも“九十九里トライアスロン大会”に出場した~
「九十九里トライアスロン大会に出場するぞ!」と、思わず調子に乗ってつい口が滑ってしまった。
フィデスでは年始の『フューチャーミーティング』で新年の抱負を皆で語り合う。(注:フィデスレター2月号参照)私は九十九里有料道路を自転車で30㎞走り、道連れは1.5㎞泳ぐ東城専務と10㎞走る木島常務、この3人のチームでトライアスロンに参加しよう!忘年会にて、そんな話で盛り上がったかすかな記憶が、新年のおめでたいその場の成り行きでつい話してしまったというか……ところが、これをきっかけに社内ではトライアスロン熱がにわかに沸騰し、ノリのいい若手の連中が2チームも参戦を表明、我々経営陣チームに挑戦状を叩きつけてきた。3チーム9名という大選手団がエントリーすることになり、さらに大会当日には30名を越える社員の大応援団が、お揃いのTシャツで駆けつけて来る、ということになった。フィデスに“新風”が吹き始めた、と、喜びと愕き、そして重圧と不安が全身を駆け巡る。“参加することに意義がある”とはいえ、挑戦するからには40㎞のコースを制限時間2時間以内で走破したい、男の意地!だ、とも。
早速休日のハードトレーニングを開始した、が、お付合いや地区の行事、又、夏の天候不順が響いて思うように走り込めない。一計を案じ、出勤前の早朝トレーニングに切り替える。その甲斐あってか少しずつだが感を取り戻してきた。しかし体力的な不安は拭えな。そりゃあそうだ、五年のブランクとエージング!による体力の衰え、これに尽きる。さらに大敵が二つ、一つは気温、大会は9月16日、秋とは言え、残暑の厳しい時期でもある。もう一つは、バイク最大の敵、それは風である。
嫌な予感が的中した!大会当日台風18号が九州に上陸したのだ。気温23度、会場の目の前に設置された風力発電にとっては“絶好の海風”が思いっきり羽根を回していた。五メートルもの海風が吹く中、遂に、号砲は鳴った。それまでお祭り気分で和やかであった雰囲気は一転、アスリートたちの熱気と、張り詰めた空気に会場は包まれた。出場者千七百名が九ブロックに分かれて次々とスタート!次第に緊張感、不安感が入り混った不思議な感覚に全身が包まれ、エンドルフィンが闘志を駆り立てる。
いよいよ出番だ!一番手、SWIMの東城専務…速い!心の準備が整う間もなく制限時間60分を大きく上回る36分でバトンを受け継いだ。それもその筈、専務は出場が決まるや、直ぐにスイミングクラブに入会し、毎週/プールに通ったそうだ。終いには“泳がないと済まない”程、ストイックに訓練を積んでいたのだ。これには、参った!責任重大である。緊張感は最高潮に達する。自己の目標は1時間45分、RUNの木島常務にバトンタッチをすること、なのに、なのにである、トライアスロンの神様はいきなり強い向かい風という試練を与えてくれた。ほんのわずかな上り坂でも途轍もなく重い、ひたすらペダルを踏み込む。如何にも強靭そうなアスリート風ライバル達に必死に追いすがるも簡単に引き離され、抜かれる一方、遂には女性アスリートや、わが社のライバル、2チームにも追い越される始末、心折れそうになりながらも必死に扱ぎつづけ、何とかバトンタッチするトランジションエリアに辿り着いた。1時間37分、何とか制限時間はクリア出来そうだ。どっこい試練はもうひとつ、アンカーが待つエリアまで500m、バイクを引っ張って走るのだ!膝が笑い、思うように走れない。最後のひと踏ん張り、大応援団の声援の中、バトンタッチ、よっしゃ!言いだしっぺの面目は立った!!あとは全てアンカーに託そう!
その時だ、目を疑った!足に巻きつけたタイムを計測するバトンセンサーが無い!「無ぃい!」と思わず大声で呻いた。応援団から「えー!?うそお!」の喚声!が……まるで映画のワンシーンのようであった。頭の中は真っ白、呆然!「記録なんて関係ない!」と木島常務はめげずに勢いよく走り出してくれた。レースの結果は……フィデス内ライバルチームが大応援団の待つゴールに真っ先に駆け込んだ。常務は期待以上のスピードで巻き返しを図り、我がチームは何とか2番手でゴール、しんがりチームは、今か今かとフィデスの出場者と大応援団が待ちうける中、彼方から赤いTシャツが左右に揺れながら必死にゴールに向かって来た。胸のFIDESのロゴがはっきりと見え始める、待ち受けていた出場選手8人と共に満面な笑顔でゴールテープを切った。まさに感動のフィナーレであった。
九十九里トライアスロン大会出場は、とっても楽しい充実したイベントでした。フィデスの長い歴史の一ページに刻み込まれるひとコマであり、今までになかった社員との一体感を感じ取れる素晴らしいイベントでした。きっと、未来の新たなフィデスのページを開くターニングポイント、大袈裟かもしれませんが、新たなスタート台に立ったとも思えたのです。そうです、『あたりまえの、先を行く』フィデスにはゴールはありません。こんな体験を社内の一体感に活かしてどんな試練にも怯まずチャレンジし、これからも、いつまでもお客様のお役に立つ会社をとことん追求して参ります。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げてご報告とさせて頂きます。
ちなみに専務と常務の名誉のために各自計測した非公認記録を公表します。SWIMは36分、BIKEは1時間42分、RUNは55分でゴールしました。何よりも無事でめでたし、めでたしです。
最後に出場表明後、多くの皆様から励ましの言葉やご支援、ご指導を頂き、特にこのような素敵なチャンスを頂きました有限会社五郎八金物店の加藤社長様と株式会社徳倉の徳倉社長様には深く感謝申し上げます。素晴らしい体験をありがとうございました。