FIDESレター 2021年11月号
小型発電機のイロハ
小型発電機選定のポイント①
小型発電機の『タイプ』
小型発電機は大きく分けるとスタンダードタイプとインバータタイプの2種類があり、それぞれ特性が異なります。スタンダード方式はシンプルな構造を採用し、価格が安く、高出力なのが特徴であり、インバータ方式は、内臓のインバータによってパソコンなどの精密機器でも安心して使える良質な電気を作ることができ、低燃費です。
インバータとは?
パソコンやマイコン内蔵の電気機器を正しく稼働させるには周波数や電圧の変動が少ない電気供給が求められます。それを可能にするための装置が『インバータ』と呼ばれるものです。簡単に述べると『直流を交流に変換する装置』であり、このインバータを搭載した発電機では、まず交流で発電し、それをコンバータという装置で直流へと変換しています。その後、再びインバータによって直流から交流へと変換しますが、この際、インバータによる働きで周波数をコントロールし、出力のバラつきを抑えることができます。
小型発電機選定のポイント②
小型発電機の『燃料』
発電機の燃料にはガソリンまたはカセットボンベの2種類があります。ガソリン方式は発電コストが安く、長時間の連続運転も可能。カセットボンベ方式はガソリンに比べて燃料の使用期限が長く、保管も容易なため一般家庭の防災用として便利です。
小型発電機選定のポイント③
小型発電機の『定格出力』
消費電力や定格出力など、電気に関する計算は難しいイメージですが、特性を掴んで足し算をすれば大丈夫です!
使用したい機器の『消費電力』と『起動電力』を確認する
小型発電機に繋げて使用したい電気機器の消費電力と起動電力を確認します。動き始めるときに消費電力よりも大きい起動電力を必要とする機器もあるので注意が必要です。機器によっては表示電力の3~4倍もの電力が必要になることもあります。
起動電力を足し算して最適な発電機を選ぶ
使用する電気機器の起動電力を足し算することでどれぐらいの発電量をもつ発電機が適しているかが分かります。起動電力の合計に余裕を足した定格出力をもった発電機を選定するようにしましょう
小型発電機選定のポイント④
小型発電機の『取り扱い』
小型発電機はきちんとした取り扱えさえすれば、難しい機械ではありません。一度は試運転をしてみることをお勧めします。
小型発電機の基本的な使い方(使用発電機:ヤマハ社製EF1600iS/EF16HiS)
フリートーク・コラム「緊急事態宣言が明けて」
Fides Freetalk Formation
空調衛生施工管理チームの鶴岡です。今回は私事ではありますが、最近の身の回りの出来事について書かせて頂きます。
十月十日に緊急事態宣言が明けました。今までは何をするにしても、自粛や時短、延期、中止など、コロナの感染防止の事を常に念頭において行動をしなければなりませんでしたが、ワクチン接種が浸透し、感染者の数も減少傾向にあり、少しですが、コロナ前の日常に戻りつつあるのではと感じております。
毎年八月、九月あたりは夏季の空調工事対応などによる忙しい毎日で、まとまった休暇がなかなか取れないうえに、コロナの自粛もあったので、趣味の旅行などは計画せずに、仕事に打ち込む毎日でした。コロナ前では忙しくとも毎月一回程度は、妻と義理の両親とで食事に出掛けたりしていましたが、今年は自粛生活や、ワクチン未接種などにより、なかなか会う事が出来ずにいました。
そこで九月末で仕事が一段落する事とワクチン接種を終えるタイミングで、妻と義理の両親とで旅行に行く計画を立てました。計画時点では緊急事態宣言が解除される確証はありませんでしたが、紅葉シーズンを迎える時期でもあり、思い切って昨年行った富山県の立山黒部アルペンルートと、宇奈月温泉三泊四日で行く事に決めました。しかしここで予想外の出来事が発生しました。緊急事態宣言は無事に解除されたのですが、出発の日は大雨と強風、なんと台風に襲われていたのです。中止にするか否かをギリギリまで悩みましたが、台風一過の晴天を期待して、一か八か出発しました。
すると道中、次第に雨風が止み、翌日の黒部、立山連邦は雲一つ無い晴天に恵まれました。普段山頂近くの室堂は天気の変化が激しく、晴天になる確率が低い場所にもかかわらず、辺りがすっきりと晴れ渡っていたのです。見渡すと埋め尽くされた木々が紅葉で見とれてしまうほど美しく色付いており、そんな最高の景色をしばらく両親と見つめていました。私の実の両親は他界しており、今では妻の両親が私にとって大切な親であります。思いもよらなかった美しい景色を見て喜ぶ両親の笑顔は、私にとっては景色以上に嬉しいものでした。今まではコロナ禍でなかなか出掛ける事ができませんでしたが、この旅行が少しは親孝行になったのかな?と自分なりに感じています。
これから年末に向けて感染者数が減少し、制限の無い日常生活を送れる日を切々と待ち望んでいます。私の趣味でもある友人との海外旅行も無事に再開できる事を期待しながら、これからも健康第一、安全第一で頑張っていきたいと思います。
今月の担当は…
空調衛生施工管理チームマネージャー 鶴岡 孝人
それなに建築資材「巾木」
代表取締役社長 細矢 充
フィデス社長コラム「SDGsへの道」
ノーベル物理学賞を受賞した真鍋博士が、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表し、100年後の『地球を救った救世主』とも言われた。
「気候変動は人類全体の問題であり、その基礎には物理学がある。そのことを私たちは社会全体として受け止め、真剣に向き合わなければならない」と問いかけている。地球上で暮らす人間の責任は重大で、地球規模の課題である。
脱炭素社会の実現に向けて国は『2050カーボンニュートラル』を提唱したが、2030年までに達成すべき国際的な目標としてSDGs(Sustainable Development Goals)『持続可能な開発目標』がある。
SDGsには17の具体的な目標と169のターゲットがあり、貧困や飢餓状態、医療体制や衛生、教育の格差、ジェンダー平等などが数値化されている。そして、産業と技術革新の基盤を創り、誰もが人として働きがいを感じ、豊かな生活が出来る世界を指している。中でも、深刻化する地球環境やエネルギー問題は全人類共通の課題である。締めくくりの17番目の目標には、“世界のすべての人がみんなで協力しあい、これらの目標を達成しよう”とある。これは一人ひとりの日々の行動や心構えの積み重ねが大切であることを示唆している。
今や、政府を中心として自治体や企業、そして個人レベルにまでSDGsへの取り組みが進められている。自身を振り返ると、国内の、しかも建設業界や周辺のエリアにか視点が及ばなかった。しかし、CO2削減は、エネルギーインフラ整備に関わる我々にとって最早、使命であり、大気中に存在している二酸化炭素を回収貯留する『ネガティブエミッション技術』や植樹活動など、カーボンニュートラルの実現は、我々の責務ですらある。
これからのわが社は、独自の省エネ商品の開発や、ネガティブエミッション技術の研究を目指さなければならない。とても遠い道のりではあるが、それが時代の要請であろう。その間の繋ぎに、再生可能エネルギーや、省エ機器、省エネ技術を組み合わせた商品とサービスをご提供し、少なからずの安心安全をお届けしたい。
わが社の他の取り組みは『フードバンクへの協賛』、千葉銀行様の未来はぐくみ債を通して工業高校への『教材の寄贈』、日々のコーヒー募金や協力会社との新年交流会の参加費を『赤十字へ寄付』するなど、小さな取り組みながらSDGsへの実現に寄与してきた。また、再生可能エネルギーへの取り組み、緊急時24時間365日対応、ゴミの分別収集などにも取り組んできた。これからもグローバルな視点でSDGsの目標達成に少なからず貢献したい。
フィデスは、関わる全ての人達が安心して働ける労働環境を創り、一生涯働ける会社を目指している。それは創業者の思いであり、人間尊重こそが社会貢献に繋がると強信じる。
これからもこの価値観を大切に、経営を進め“わが社の身の丈にあったSDGs”で豊かな地球を次世代に引き渡したいと願う。