FIDESレター 2017年4月号
第68期 新年度のご挨拶「経営の羅針盤」が指し示す先は
今年もわが社の玄関先には『しんらい桜』が見事に花開き、おかげさまで第68期を無事に迎えることが出来ました。改めまして心より感謝を申し上げます。
先週、銀行の支店長、顧問会計士、遠く愛媛や大阪からも駆け付けてくれた経営者の先輩達、そして67名の社員一人も欠けることなく第68期の経営計画発表会を開催することが出来ました。これもお客様のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
わが社の経営計画発表会は、経営方針を社内外に公表し、全社員に周知して価値観の共有を図り、経営目標の達成を決意する大変重要な社内行事です。経営計画書は『信頼』『改革』『人間尊重』の経営理念を基に、わが社の使命、創業者の精神など未来永劫変わらない理念と、『お客様第一主義』『環境整備』『クレーム“ゼロ”』の基本方針、年度の経営目標、個別方針などで成り立っています。しかし、市場やお客様のご要求、社会環境など、わが社を取り巻く経営環境は常に変化しています。“変えてはならない”経営理念と、“変えなければならない”戦略や戦術など、この『不易流行』の経営計画を次世代へ、そして将来の経営者へと継承すれば、フィデスは必ずや成長し、発展し、永続できると確信しています。経営計画書は、『経営の羅針盤』であり、『わが社のバイブル』なのです。
わが社の経営計画書は、並木現会長が社長に就任した25年前、1992年から策定され始め、当初は社長一人で策定していましたが、近年ではチーム経営の観点から経営戦略チームも加わり、”衆知を集めて”機能別の方針を立てています。フィデスの”経営の舵取り”を6年前に受け継ぎましたが、その根幹たる『経営の羅針盤』、その針は『お客様とわが社に関わる全ての人から信頼される会社』と『社員が豊かで幸せに暮らせる“わくわく・創造・Company”』を、変わらず指し示しています。そこには『お客様のご満足』があればこそ『社員の満足』があるのです。今期は、お客様にもっとご満足を頂けたら、社員の満足をさらに高めることができるに違いない、これが我々の目指すべき最善の方向だと考えたのです。
その一つは、お客様にご納得頂けるお得なご提案です。
今期は『提案推進室』を新たに立ち上げ、“お客様のお役に立つご提案”を一生懸命研究し開発いたします。勿論、お客様の声を聞き漏らさず、本当にお望みになることやお困りごとをお聞かせ頂き“お得になる”ご提案を“松竹梅”のご提案見積書としてお届けさせて頂きます。わが社の説明不足により、皆様のもとにまだお届け出来ていない商品やサービスもあるかと思います。『ワンストップサービス』の利便性と『緊急時24時間365日対応サービス』『フィデス安心補償サービス』も合わせてご提案させて頂きます。
もう一つは、労働環境の改善です。
世は”働き過ぎ”改革に大わらわです。確かに建設業界の労働環境は相変わらず劣悪で、これでは優秀な人財は集まらず、優良なサービスをご提供し続けることも危ぶまれます。そこで、今期はワークライフバランス委員会を設けて業務改善策を図り、“働き易いフィデス”を創りだそうと考えました。ワークライフバランスの達成は『労働時間の短縮』と『生産量の増大』という相反する矛盾を解決しなければなりません。その解決策は容易ではありませんが、スキルを高めて業務の効率化を図り、生産性を向上させることに尽きるのでしょう。
さらに難問は続きます。現在は残業上限の適用除外となっている建設業や運輸業にも、猶予期間は設けるものの、今後適用除外を見直そうと国は検討に入りました。重層構造の建設業界にあって、付帯工事と呼ばれる設備工事業者が単独で労働環境の改善を図ることはかなり難しいと思われます。しかし、一歩を踏み出さなければ、『ことは動かない』のです。主体工事である建築業者と効率的な工程を研究し、現場の労働時間を短縮出来るように労働環境改善を強くアピールしていきます。また、お客様の施設内で作業するときは、施工方法、手順、段取りなどを工夫し、お客様の就業時間内に作業を終了するよう工程を組み立て、顧客様にもご迷惑をお掛けしないように段取ります。今期、私達は『建設現場の働き方改革』に挑戦します。
当然のことですが、安全は『究極の品質』です。安全マネジメントシステムを導入し、今期も労働災害を絶対に起こしません。お客様に安心、安全、高品質な商品サービスをご提供することが、わが社の使命なのです。
今期も引き続き、ご愛顧賜りますようお願い申し上げ、新年度のご挨拶とさせて頂きます。
フィデス株式会社
社長 細矢 充
社員一同
見えない「漏れ」に要注意!漏電・感電事故を防ごう!
漏電ってなに?
漏電とはその名の通り、電気が漏れている状況の事を指します。水道の配管から水が漏れることを漏水というように、本来電気が通るべきルートを外れて流れる現象の事を指します。
電気器具や、建物に張り巡らされている電気配線などには、電気が外部に流れないように、電気を通さない素材で導線などを覆う絶縁処理が施されています。この絶縁物が傷ついたり、破れたり剥がれたりすることによって電気が外部に漏れてしまうのが漏電です。また、防水性がない電気器具が水を被るなどした場合でも、漏電は起こりやすくなります。
漏電は、電力の損失だけではなく、感電や火災といった深刻な事故の原因となることもあり、最悪の場合命を落とす事態も考えられます。
感電するとどうなる?
電気が身体に流れて強い衝撃を受け、しびれることを感電といいます。電流が身体を通って流れ感電するのです。電流の大きさによって、感じ方が違い、最小感知電流(1mA程度)、不随電流(運動の自由を失う最小電流)、心室細動電流(心臓に多量の電流が流れケイレンを起こす最小電流)などに分けられます。心臓にこの心室細動電流以上が流れると、感電死亡に至ることになります。
感電は、取り扱う電圧が高くなるほど危険です。しかし、住宅などで使用されている100Vでも、死亡した例があります。また、身体が水に濡れていたり、汗をかいたりなど、電気が流れやすい状態で感電するとその危険性は高まります。濡れた手で電気製品や電気配線に触らないようにしましょう。
漏電・感電を防ぐ電気設備を教えて!
その①『アース』
例えば、洗濯機の内部は複雑な電気回路を作っていますが、その電気回路は電気が漏れないようにすべて絶縁物で保護されていて、通常はケースのどこに触れても感電することはまったくありません。
しかし電気回路の絶縁性能が劣化して、金属製のケースへ電気が漏れ、その時に濡れた手で触れると、金属製のケースから人体を通って床から大地へ流れ、感電してしまいます。この時危険から人命を守るのが、アース(接地工事)です。
アースが取り付けてありますと、漏れた電流のほとんどがアースを通して大地に流れ、人体を通る電気が少なくなるので、重大な危険を避けることができます。
電気設備技術基準では、水気のある場所とか湿気の多い場所で使用する家庭用機器や、使用電圧の高い器具にはアースを取り付けるように決められています。これらの機器ケースにはアース線を取り付ける端子、またはアース用の緑色の線が取り付けられています。
アース工事は安全上、非常に重要な工事の為、無資格者が施工することは禁止されています。またご使用中に取り付けたアース線が、機器ケースのアース端子、またはコンセントのアース端子から外れていたり、切れていたりすることがあります。ときどき点検することをおすすめします。
その②『漏電遮断器』
漏電遮断器は、漏電などで異常な電流が流れると、0.1秒以下の速さで自動的に電気を切る装置です。分電盤にこれを取り付けることにより、家や施設中の電気設備・器具の漏電による事故を防ぐことができます。漏電ブレーカ内蔵のコンセントは、漏電をコンセント部で防ぐことができます。
漏電遮断器が動作した場合、漏電している回路の安全ブレーカをOFFにするか、漏電している電気器具をコンセントから外すことで漏電遮断器をONにすることが可能となり、停電が解消されます。(屋内配線からの漏電の場合は電気工事店へご連絡ください)漏電遮断器は、月に1回、正常に動作するか確認することをおすすめします。なお、漏電遮断器は製造後15年が交換の目安です。
漏電ブレーカ内蔵コンセント
漏電ブレーカ内蔵のコンセント。万が一の漏電をコンセントでカットするので安全です。温水洗浄便座や水まわり機器(洗濯機など)の周辺に取り付けることをおすすめします。
漏電ブレーカ(拡大)
月に1回はテストボタンを押して漏電ブレーカの動作を確認することをおすすめします。テストボタンを押して漏電表示ボタンが飛び出し、スイッチが切れれば正常です。※テストボタンを押すと、一時停電状態となりますので、ご注意ください。
フリートーク・コラム「『初めての経営計画 発表会準備』の思い出」
今月号よりフィデスレターに連載することになりましたので宜しくお願いします。
何を載せるか迷いました。フィデスに入社してからのこと、今までの自分自身のこと、趣味等、いろいろ考えた挙句、フィデスに入社して今日に至るまで、特に忘れられない思い出として、今回は、『初めての経営計画発表会』の準備について掲載させていただきます。
ちょうどこの時期は、経営計画発表会の時期です。経営計画発表会は、会社の方針を発表するとても大切な会社の重要な行事です。それ故に、準備も万全を尽くさなければいけません。25年前の当時を思い起こすと、並木会長(当時は社長)の指導の元、会場の担当者との打合せから始まり、設営会場の配置、資料の準備、受付とご案内方法、ホテルマンとの打合せ、今まで、経験したことがないので、必死に打合せの記録や準備するもの、チェックする内容、ご来賓のお名前、胸章の確認等をノートに記録して、それでも不安な気持ちで当日を迎えたような気がします。およそ一か月間は、発表会の準備と会場の確認等で頭が一杯だったような記憶です。当時は、決算月が8月なので経営計画発表会は、夏の暑い時期でしたが、8月は暑いと感じるよりも、不安を感じる気持ちの方が大きかった様な時期でした。ただただ、言われたとおりに準備をしただけですが、初めてということもあり、洩れはないか、不足はないか、不安な気持ちのまま、必死に準備した記憶があります。
あれから25年が過ぎて、第68期の経営計画発表会を迎えました。改めて、今思うとこの経営計画発表会の意味、準備する人の大変さ、慣れからくるミスを防ぐための気持ちの持ち方、作業手順を毎回作ることの大切さ、全体の流れを想定して時系列に計画することなどたくさんのいろんなことを教えてくれた『発表会の準備』だったと思っています。
今月の担当は…
専務取締役
東城 繁
それってドーシテ?「ゲタ字のドーシテ?」
LIGHTINGFAIR2017展示商品のご紹介
スマートフォンや専用リモコンで複数の照明器具を一括コントロールすることで、暮らしのシーンや自分の好みに合わせて簡単に空間演出が可能です。対応する照明器具には Bluetooth® が搭載されており、最大で 15 台の照明器具を組み合わせ、スマートフォンまたは専用リモコンで一括に操作をすることができます。
お手持ちのスマートフォンに専用アプリ『あかリモ』をダウンロードすることで、それぞれの照明器具の明るさなどを調整したり、複数のあかりを組み合わせたシーンの設定を行うことができます。
フロアライトやラインライトはコンセントに差し込むだけで使用でき、新たな配線工事が不要※なため、賃貸住宅や分譲マンションなど既に配線が決まっている住宅でも、複数のあかりによる空間演出を実現できます。
※LED シーリングライトは、引掛シーリングアダプタの場合
複数のあかりのシーンを、簡単に切り替え
既設配線をそのまま使うので大掛かりな工事は不要
『SORAIRO(ソライロ)』は、美しさや爽快感をイメージさせる、空の表情をモチーフとした LED ベースライトです。
医療・福祉施設など、外出しづらい利用者が集まる空間の演出や、自然光を取り入れにくい場所などへの設置を想定して作られています。明るさを確保するベースライトとしての性能を維持しながら、光のグラデーションで青空や夕焼け空などのイメージを天井に表現することで、開放感やリラックス感を演出しています。