FIDESレター 2020年11月号
人が集まる空間にキレイな空気を!業務用空気清浄機
業務用空気清浄機の特徴
新型コロナウイルスの感染の影響により、人が多く集まる施設での空気環境を心配する声が多く挙がっています。そんな中、施設や店舗などで、業務用空気清浄機の導入が増加傾向にあります。業務用空気清浄機の特徴として挙げられるのは、除菌・脱臭・集塵などの性能が家庭用より高く、パワフルに稼働するというところです。適用床面積※も家庭用に比べて広いので、大空間でも右記のような高い性能を発揮します。
※適用床面積……規定の粉塵濃度の汚れを、30分で清浄できる空間の広さを表しています。(天井高は2.4メートルで算出)
業務用空気清浄機の形状
業務用空気清浄機の形状は、家庭用のような床置タイプはもちろん、業務用空調機のような天井埋込型、薄型でジャマにならない壁掛型など様々あります。建物や部屋の用途、広さなどに合わせて形状を選ぶことが可能です。
こんな場所で使われています
業務用空気清浄機は、高い衛生環境が求められる病院や介護・福祉施設、幼稚園などといった施設にはもちろん、近年では店舗やオフィスといった場所でもよく利用されています。広い空間にも対応できる業務用空気清浄機を設置することで、清潔な環境を作り出すことが可能となり、また、クリーンな空間として、施設や店舗のイメージアップにも貢献します。
吸込口・吹出口をさえぎらない
空気清浄機のすぐ側には、なるべくモノを置かないでください。空気の流れが悪くなると、威力が低下します。
なるべく壁際の真ん中に
空気の循環効率を良くするためには、壁際の真ん中に設置するのがベスト。エアコンの吹出口や扇風機の対面に設置するのも効果的です。
出入口の側に置くのも効果的
人が出入りする度に入り込む空気のヨゴレをすばやくキャッチ。屋内に侵入するのを防ぎます。
新型コロナウイルスに対する空気清浄機の効果とは?
各空気清浄機のメーカーが様々な実証実験を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止・予防において現在のところ空気清浄機の効果は認められていません。そのため空気清浄機の性能を過信せず、こまめな除菌をするなど現在分かっている感染症対策を十分に行い、その上で空気清浄機を利用するようにしましょう。
業務用空気清浄機のご紹介
フリートーク・コラム「コロナ禍での楽しみ方」
Fides Freetalk Formation
空調衛生施工管理チームの鶴岡です。毎年この時期は、四年前から会社で参加している九十九里トライアスロンについて執筆させて頂いていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で参加を見送る事となった為、何をテーマにすれば良いか悩みました。
世界中がコロナの影響により様々な規制を強いられ、マスク着用、三密回避、ソーシャルディスタンス、手指消毒等や、帰省、他県への移動自粛など、感染対策に気を配りながら半年以上が経過しました。毎日テレビで感染者数が報道され一向に減少する気配も無く、これから冬に掛けて感染者が増加する恐れがあるなど、一体いつまでこの様な状態が続くのか本当に不安で嫌になります。毎日コロナの暗い話ばかりでストレスが溜まる一方です。年に一回、寒い時期に常夏の海を求めて仲間同士で海外旅行に行っていたのですが、今期は厳しいかもしれません。十六年も続けているだけに本当に残念な気持ちと、今後急速に感染が減少し、渡航規制も緩和され、いつも通りの日常生活に戻るのではないかとの期待もあります。
そんな中、日本では緊急事態宣言に伴う外出自粛や休業要請で疲弊した景気・経済を再興させる事を目的とした経済政策、GOTOキャンペーンが発足しました。当然ながら海外旅行は該当しませんが、早速九月末の連休に車で富山県へ二泊三日のGOTOトラベルを活用させて頂きました。急遽決まった事なので当然の事ですが、お得に宿泊できる人気のある温泉宿の予約はとれず、一泊はビジネスホテル、一泊はごく普通の温泉宿の素泊まりしか予約が取れませんでしたが、かなり出費を抑える事ができました。
このキャンペーンのおかげで、以前から行きたかった秘境の黒部ダムに行きました。関西の電力不足を解消する為、戦後最大の過酷な建設現場であり、殉職者一七一名と現在では考えられない犠牲を出しながら七年の歳月をかけて完成した日本最大のダムです。NHKの『プロジェクトX挑戦者たち』でも何度か放送され、歌手の中島みゆきが紅白で『地上の星』を歌うステージとして選んだ場所でもあります。実際に現地に行き壮大なスケールと放水の大迫力を感じながらも、建設に携わった多くの人の苦悩、努力や過酷さの背景を思い浮かべ、私自身も同じ建設業に携わる者として深く感銘を受けました。又、黒部峡谷トロッコ列車に乗り、美しい景色を満喫し、富山県の海の幸も美味しく頂くことができました。
この三日間の旅でほんの少しですがコロナストレスから解放されて、楽しく過ごす事ができました。キャンペーンが継続している間に行けるようであれば、また活用したいと思っております。その際は、日本の景気回復に少しでも貢献したいです。早くコロナが終息する事を願うばかりです。
今月の担当は…
空調衛生施工管理チームマネージャー 鶴岡 孝人
それってドーシテ?「熱いものを食べると・・・のドーシテ?」
代表取締役社長 細矢 充
フィデス社長コラム「ニューノーマルのISOを考える」
コロナ禍の中、菅内閣が誕生した。『国民の命と経済を守る』菅総理の手腕に期待が高まる。菅総理は「縦割りと悪しき前例を打破して、規制改革を進めていく」と強調し、『縦割り110番』と『押印の廃止』を即座に実行すると、動いた。『押印のため、大臣室の前に行列が出来る』『押印のために出社する』などはまさに形骸化の最たるものだ。
1998年、我社の大改革も『押印の廃止』から始まった。三文判は“なりすまし”など信憑性に欠ける。ハンコと元号表記は形骸化そのもの、社内文書のハンコを廃止してサインとし、日付の元号表記も西暦に変えた。また、稟議なるものも決裁スピードと責任の所在が曖昧であり、思い切って組織もフラットに変え、責任と権限を明確にする『企業内企業』のチーム制を導入した。さらに、改革のもう一つの柱としてISO国際基準を採用した。品質マネジメントに関する基準であるISO9001シリーズは、厳格だが曖昧な企業文化を払拭し、正直者がバカを見ない会社創りに最適だと考えたのだ。
ISOの要求事項は全てが『ねばならぬ』であり、ガチガチの基準に振り廻された。特に品質記録の保存には大変苦労し、捨てるに捨てられない書類が山積みとなった。さらに内部監査は、共に働く“仲間”が無機質な監査員となり被告人扱いされ、社内の融和にも亀裂が生じそうになった。それでもわずか10ヶ月という短期間で、大変な苦労の末に「千葉県建設業界で最初にISO9001を取得する」という大目標を達成できた。確かにISOのシステムによって業務プロセスは具体的になった、が、しかし、社内にはISOアレルギーとやらされ感が蔓延してしまった。
2000年、大きな転機が来た。時代の要請によりISOの要求事項が『ねばならぬ』から『顧客志向』にシフトしたのだ。我社にとっては企業改革へのフォローの風となった。お客様の声に耳を傾け、安全確保、工期厳
守、検査の充実、社内外の供給体制の強化など、総合的に品質が確保されてきた。その成果である、社員のスキル向上や資格取得のモチベーションにも大いに役立ち、施工だけでなく、受注から引渡し後のメンテンナスまで、ISOが使い勝手の良い道具として役立ち始めてきた。お客様からも高い評価を頂き、『企業改革』の目的は達成出来たと自負している。
2020年、また新たな転換期が訪れた。コロナによって常識が、常態が大きく変わった。DX化が叫ばれ、建設現場おいても通信機器やスマホ、タブレットは必要不可欠となり、今やデジタル化を避けて通ることは出来ない。パソコンで書かれた図面や書類はとてもスマートである。しかし、そのスマートさゆえにプロセスが読みづらく、エラーやミスを発見し難いリスクもある。
これからは、IoTや人工知能、VR(仮想空間)などのIT技術を駆使すれば、標準的な顧客要求事項はあたりまえに満たす事はできる。しかもそれぞれの企業の身の丈や、時代に合った自由な発想に基づく品質保証ができるのではないか、と期待は大きく膨らむ。これからの建設業界には、若い担い手や女性、そして高齢者など、誰でも活躍出来るニューノーマルな働き方や、品質保証を含む新たな仕組みが必要となる。
千葉県の建設業界でISO9001をいの一番に取得した企業として、改めて新常態の“品質保証”を追求して行きたい。ただし、お客様やその施設を守り、社員とフィデスに関わる全ての人々を幸せにし、そして地域社会に貢献する。これがフィデスの品質保証の原点であり、この本質を忘れてはならないと心に刻みつけた。