FIDESレター 2021年9月号
環境にもコストにも優しい明かり!LED照明器具リニューアル
照明器具・ランプの生産終了
器具内部の安定器劣化が交換のポイント
照明器具の累積故障の目安
ランプに寿命があるように、照明器具本体にも寿命があります。照明器具は使用年数に伴い劣化し、10年を過ぎると故障が急に増加するため、設置してから10年を適正な交換時期としています。 (照明器具内の安定器が絶縁劣化によって発煙、コイルの異常発熱による断線、コンデンサケースの破損など、様々な事例があります)お使いの照明器具の使用年数を確認のうえ、適正交換時期を意識した照明リニューアルをお勧めします。
照明器具の省エネ化は、CO2排出の抑制に
オフィス・店舗のエネルギー消費構造の内訳において、建物のエネルギー消費量のうち、照明用のエネルギーは、全体のおよそ1/4を占めています。そこに省エネルギー効果の大きなランプや照明器具、照明制御システムを採用すれば、省エネになります。この改善により、CO2排出の抑制に繋がり、企業のサステナビリティやSDGs(持続可能な開発目標)における地球環境向上への貢献になります。もちろん、省エネになることでコスト削減にもつながり、経済的です。
フリートーク・コラム「経験すること」
Fides Freetalk Formation
初夏から秋にかけ、この時期の天候は変化が激しい為、三・四日前から天気予報を確認する癖が付いてしまっている。というのも、豪雨の日はある現場を思い出すからだ。
その日は勢いの激しい雨が地面を打ちつけ、大きな音を響かせていた。当時、初めての現場で先輩に付いてあくせく仕事をしていた自分に突然、驚くべき事態が襲いかかった。建物の地下階にて作業をしていたのだが、なんと雨水が地下階に流れ込み、冠水してしまったのだ。その水の勢いは激しく、あっという間に膝まで水位が上がった。あまりにも一瞬の出来事に自分は何をすれば良いのかが分からなくなり、頭と身体が一瞬フリーズしたのだが、とにかくその場から逃げるのに精一杯だった。地下階の狭い部屋でのこの経験がすっかりトラウマとなり、豪雨の時は地下階には絶対に行かない、もし地下階にいた場合はとにかく逃げる、といった行動が自分の体に染み付いたのだった。初めての現場にしては中々ハードな経験だったと今でも実感している。
新人だった当時、失敗は当たり前、毎日のように先輩や他業種の職人さんから怒られる日々だった。感電もしたし、分電盤や配線器具、試験装置などを壊してしまったこともあった。現場が本当に嫌で嫌でしょうがなかった。しかしそれまで経験した事がないような、初めての事ばかりなのだから失敗するのは当たり前だった。色んな人から色んなことを教えて貰ったのに、半分、いやそれのさらに半分も覚えていなかったと思う。その日与えられた業務をこなすだけで精一杯の日々だった。今にして思えば、もうちょっと頭を使って考えながらやっていれば、もっと色んな事を吸収できたのかもしれない。
そして三年後、初めて一人で現場管理を任せて貰った時は不安しかなかったが、その時の職人さんには本当に助けて頂いた。無事に竣工を迎える事ができたのも職人さんのおかげである。この時から職人さんに迷惑を掛けないようにしようと強く誓い、経験を活かしてその後も現場管理に挑んだのだが、見事に撃沈した。鉄骨、デッキ、システム天井、OAフロアー、リモコンスイッチ…全く知らない材料、設備、施工方法に手も足も出ず、結局職人さんに迷惑をかける事になってしまった。この現場の職人さんは仕事が早く、先の先を見据えて指示を出していたのが印象的だった。現場での他業種との打合せは殆どこの職人さんが行ってくれたので、現場で無駄に右往左往することもなく、施工図作成や書類作成、調べる事などにじっくりと時間を使える事が出来た。
先を行く現場管理は高い品質と安全をもたらす。現場代理人にとって、とても大事なことを教えて頂けた。私の現場管理の原点はこの現場から始まっていると言っても過言ではない。今現在の私の姿が、かつての職人さんの姿であったように後輩達の目に映っていれば幸いである。
今月の担当は…
電気施工Mチームマネージャー 室田 猛
それってドーシテ?「パウンドケーキのドーシテ?」
代表取締役社長 細矢 充
フィデス社長コラム「働き方改革から『働き甲斐改革』へ」
東京の夜空に、突然、巨大な地球とオリンピックのロゴが輝いた。『人類はひとつ、コロナに勝とう』とのメッセージをドローンにより世界に向けて発信する、実に感動的な開幕となった。
TOKYO2020は、未来を若者に託す新しい競技や、男女混合で競われる種目も加わり、大阪なおみ選手の最終聖火ランナーに象徴された平等、公平、ジェンダーレスとの多様性をコンセプトにしたオリンピックであったと思う。
特に、今回ほど10代の選手が大活躍したオリンピックは記憶にない。2013年9月に東京オリンピック招致が決定してからまる8年、当時まだ小学生であったメダリスト達は『東京オリンピックで金メダルを取る』との熱い思いを作文に綴った。世界一という高い目標を掲げた彼らが、日の丸を背負って闘い、その夢を実現して行く姿に感動し、目頭を熱くした。
新しい競技として採用された4種目の中でも、スケボーの出場選手がひときわ若いことに驚いた。メダルを獲得したスケボー選手達にはコーチという存在がない、我流、見様見真似で上手い人にアドバイスを貰っていただけというから、さらに驚きだ。良き指導者との出会いが重要だと思われてきたスポーツ界に師弟関係が存在しないスポーツがあったとは!
スポーツの在り方そのものが様変わりしたのかと感じる場面は他にもあった。テレビ画面に映る若い選手たちは、過酷な練習に裏打ちされた自信なのか、観ている我々がハラハラするピンチの場面でも、笑顔を忘れなかった。又、失敗したライバルを温かく抱擁する姿や、ライバルの好プレイを称賛するシーンも多く観られ、お互いに良いゲームを追求し、楽しんでいる彼らの姿に新たな感動を覚えた。
異常気象、脱炭素社会、コロナ禍により、人類は大きなピンチ、いや、転換期を迎えている。それでも未来は明るいと思わせてくれた、黄金世代のこの若者達の笑顔が、必ずや地球を救ってくれる。そしてこのオリンピックは、一人ひとりの個性や様々な価値観を尊重し、多様性を容易く受け入れる若者の発想を活かして新しいサービスの創出を目指すべきでは、と感じさせてくれた良い機会でもあった。
我が社も、そんな10代20代の黄金世代が多くなってきた。今までの常識や教育方法は通用しない。“仕事は盗んで覚えろ”と育った我々は、根本から意識を変えなければならない。今ではYouTubeやオンラインセミナー、人工知能やロボットを活用した実に効率的なスキルアップ方法がある。最新のDXの力を借りて楽しく学び、労働災害やクレームを『ゼロ』にする方法もあるだろう。それは余計なストレスを減らし、笑顔で仕事に向かえる、そんな環境を創造することこそ、若者達に最高のパフォーマンスを発揮させることに繋がる。
勿論、変わらぬ品質や技術へのこだわりは大切である。その上でお客様が求める本質を追求し、使い勝手の良さと、斬新なアイデアを盛り込んだ全く新しい商品とサービスをご提供することが、これからの課題となる。
今期、我が社の実績や技術力、若い発想力を生かして、千葉工業大学と市川工業高校に依頼し、産学連携による“お客様が求める真のサービス探し”のスタートラインに立った。このプロジェクトに、我が社の有望な若手社員を挑戦させ、同年代の学生達と切磋琢磨しながら“働き甲斐“を探し出して欲しいと願っている。
“好きこそものの上手なれ”一人ひとりの個性を活かし『働き方改革』から一歩進んで『働き甲斐改革』を目指しお客様の求める商品とサービスを、笑顔でご提供する、そんなフィデスに乞うご期待!