FIDESレター 2022年2月号
特集「業務用空気清浄機」
ウイルス感染や花粉対策で注目されている業務用空気清浄機
新型コロナウイルスの感染拡大が続く昨今、人が多く集まる施設では空気環境を心配する声も少なくありません。また春になるとスギ花粉の飛散が始まることもあり、世間の衛生意識の高まりを受けて、今注目されているのが業務用の空気清浄機です。空調機メーカー各社は、業務用空気清浄機の累計出荷台数が増加傾向にあると発表しています。
業務用空気清浄機の特徴
主な機能
業務用空気清浄機の特徴として挙げられるのは、何といっても家庭用より性能が高く、パワフルに稼働するというところです。適用床面積※も家庭用に比べて広いので、大空間においても高い性能を発揮します。※適用床面積…規定の粉塵濃度の汚れを、30分で清浄できる空間の広さを表しています。(天井高は 2.4メートルで算出)
フィルターにキャッチされた有害物質を抑制、もしくは分解・除去します。イオンの放出やフィルターなどによって脱臭効果が得られます。電気やファンなどによってホコリがフィルターへキャッチされます。
※全ての業務用空気清浄機に上記の機能が搭載されているわけではありません
機器の形状
業務用空気清浄機の形状は、家庭用のような床置タイプはもちろん、業務用空調機のような天井埋込型、薄型でジャマにならない壁掛型など様々あります。建物や部屋の用途に合わせて形状を選ぶことが可能です。
こんなところで使われています
業務用空気清浄機は病院や介護・福祉施設をはじめとして様々な場所で利用されています。家庭用の空気清浄機を数台置くよりも、広い空間にも対応できる業務用空気清浄機を設置することで、ムラのない清潔な環境を作り出すことが可能となります。また、クリーンで安心な空間を作り出すことで、施設や店舗のイメージアップにも貢献します。
業務用空気清浄機の上手な使い方 ※床置型の場合
業務用空気清浄機のご紹介
スペースを有効活用できる天井埋込型
ダイキン工業株式会社天井埋込カセット形UVストリーマ空気清浄機
※2022年4月発売予定
人が密集する空間では、人の体温等による上昇気流で微細な飛沫が空間上部に浮遊するため、天井設置形での空気清浄が有効です。本体には業務用の天井埋込形空気清浄機において初めて採用している『抗菌HEPAフィルター』を内蔵し、『ストリーマ』と『深紫外線(UVC)LED』技術を組み合わせて、ウイルスや菌を抑制します。機内に取り込んで清浄した空気を4方向吹出しで空間全体に届けます。
シャープ独自の空気清浄メカニズムを採用
シャープ株式会社床置型 プラズマクラスター業務用空気清浄機
FU-M900
高濃度プラズマクラスターイオン発生デバイスを4基搭載。+と-のイオンを大量に放出し、会議室や店舗、接客スペースなどの空間を快適に保ちます。0.3µmのハウスダストを 99.97%以上集じんできる抗ウイルス・制菌加工を施した高性能HEPAフィルターを採用。吸い込んだ雑菌やニオイに高い効果を発揮します。
HEPAフィルターとは?
HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターとは、空気清浄機に用いられることの多いエアフィルターの一種です。元々、精密機器や半導体の製造工場などのクリーンルームにおける換気装置用フィルターとして開発されました。HEPAフィルターの性能は、JIS規格で『定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター』と規定されています。(※1μm=0.001mm)
フリートークコラム「コミュニケーションと信頼」
Fides Freetalk Formation
最近『メタバース』という言葉をよく聞きます。メタバースとは【meta(超越した)】と【universe(宇宙)】を組み合わせた造語で、仮想現実(VR)の技術を応用して構築されるインターネット上の仮想空間を意味するそうです。自身の分身となる「アバター」で利用者同士が交流したり、買い物などでの利用が今後期待されています。
昨年ではSNS大手のフェイスブックが社名を「メタ」に変更したり、今年一月にはパナソニックが眼鏡型のVRグラスなどの関連製品を発表したほか、ソニーグループもメタバース内に再現したスタジアムで、ファン同士が交流しながらサッカー観戦を楽しむサービスの実証実験を始める計画を発表するなど、世界に名だたる会社の参入が相次ぎ注目を浴びています。
一方でデジタル化社会がますます加速していき、昨今のコロナ禍において人と人との距離関係は少し離れつつあるような気が私はしています。SNSはとても身近で便利なツールですが、対面での会話によるコミュニケーション以上に相手を知り密接に関わりあうまでには至らないでしょう。
今年年明け早々に千葉でも約四年ぶりに大雪が降りました。この日早めに帰宅し、自宅前の雪かきをスコップで行っていると、ご近所のみなさんも同様に雪かきをしており、「まさかこんなに降るなんて思ってもみなかったね」とか「普段動かさない身体を使うから明日は筋肉痛になっちゃうよ」など、普段は挨拶程度のお付き合いでしたが、なんだか会話が弾みました。また近所に住むおじいさんからは、「ウチのスコップの方が機能性いいから貸してあげるよ」と声を掛けられ、お借りしました。使用後返却に伺うと、「遅い時間まで大変だったね、ご苦労様」と労いの言葉を頂きました。寒い中の外仕事でしたが、会話を通して心が温かくなりました。
私は営業職の為、お客様と面談し会話を通して弊社の商品(設備工事)をご提案するのが仕事です。コロナウイルスのまん延により、緊急事態宣言下では営業方法も変化し、電話やメールでのやりとりが主体となり、時にはZoomを使用した打合せも行いました。今後はこのような営業活動が増えていき、近い未来には前述でお話した「アバター」を使用した営業もあたりまえの時代になっていくのかと考えると、人との対面によるコミュニケーションが減り、温かさにふれる機会が減るような気がして寂しさを感じました。
非対面による機会が求められる場面が多くなる現在ですが、人との関わりあいを深めていくには対面によるコミュニケーション以上のものはないと私は感じています。状況に応じてとなりますが、今後も直接お会いして言葉を交わすことで直接顔を合わせてお話しさせていただきながら、たくさんのお客様の問題解決をお手伝いできるような関係性を築いていきたいと考えていますので、よろしくお願い致します。
今月の担当は…
営業チームマネージャー 筒井 知明
それなに建築資材「沓摺(くつずり)」
代表取締役社長 細矢 充
フィデスの初夢『ムーンショット』
国は2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会・仮想空間を実現するなど、具体的な9つを『ムーンショット目標』として決定したという。
1961年、時のアメリカ大統領J・F・ケネディは月面着陸を発表、『夢のまた夢』だと思われたが1969年には見事に成功させた。この快挙に因んで、非常に困難だが達成できれば大きなインパクトをもたらす壮大な計画や、夢のある挑戦を『ムーンショット』と呼ぶ。
日本の将来の社会課題を解決するために、内閣府では人々の幸福で豊かな暮らしの基盤となる3つの領域、社会、環境、経済から「仮想空間」や「自律型ロボット」、「健康寿命百歳」や「台風など天候の制御」の実現を目指すとのこと。その基となる発想はまるで漫画の世界だ。「仮想空間」は“どこでもドア”だし、「アバター」は“コピーロボット”、ドラえもんならお腹のポケットから簡単に出してくれそうだ。さらに、人間は自然の前では無力だが、台風や大雨など気象をも制御して激甚災害をなくすという発想にビックリ。
人類にとって一番の関心事は『健康』でなかろうか。『健康寿命100歳』への期待は大きく広がる。驚かされたのは、豚の心臓を人間に移植し、成功したと言う海外ニュースである。自然の摂理や人道的な課題は残るにせよ、夢や突飛な発想から創り出された最先端技術により、我々は安全で快適に、安心して暮らせるようになってきた。
『ムーンショット目標』が実現されれば経済の発展につながり、高い国際競争力のある『技術大国ニッポン』として、再び注目を浴びることになるだろう。
私の夢は、社長就任時に発表した「直需100%」であり、その夢は今も変わらない。旧い体質の建設業界の中で悲願としてきた『下請けからの脱却』や『長時間労働の撲滅』は我が社にとっての永遠のテーマである。
本年は、社員の幸せや、全社員の夢を達成するために、様々な『改革』に挑戦する。DXや人工知能を駆使し、徹底した効率化にも取り組む。業種業態の変革、建設業からサービス業への転換も視野に入れる。
我が社では新年に、未来を語るFutureMeetingを開催し、全社員が夢や目標を想うままに発表する。その発想が重層構造の建設業界を生き抜く“技術やサービス”の“ネタ”である。一人ひとりの夢に共鳴した仲間達が集まり、ワイワイガヤガヤと創意工夫を重ね、さらに想像を膨らませる。
ひとり一人の自由な発想とチャレンジスピリッツが、我が社の成長の糧になると期待している。 そんな中からフィデス独自の発想が生まれ、「特許取得」や「フィデスにしか頼めないサービス」が創造できれば、“もっと”お客様のお役に立てるはずだ。
そして、お客様と社員が喜びや感動を共有できたら、この上ない幸せを感じるだろう。
それがフィデスの初夢『ムーンショット』である。