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FIDESレター

異常気象で被害急増!設備と雷害-FIDESレター【2023年6月号】

FIDESレター 2023年6月号

異常気象で被害急増!設備と雷害

ゲリラ豪雨や雷が増える季節

日本は他の国に比べて雷が非常に多い国で、地球温暖化の影響によるゲリラ雷雨の増加に伴い、雷被害も増加しています。日本で発生する雷は、平均して年に100万回にのぼるといわれています。落雷による建物内の機械故障だけでなく、停電などの二次災害を含め、毎年多くの被害が報告されています。過去の被害では、一回の落雷で数千万円もの被害が生じたというケースもあります。

避雷針だけでは防げない!雷害の種類は大きく分けて3種類

直撃雷

直撃雷は一般的な落雷であり、雷が建造物や設備、電線、アンテナ、人体などに直撃する現象を指します。直撃雷によって生じる電圧と電流が非常に大きいのが特徴です。

誘導雷

誘導雷とは、直撃雷を原因として2次的に発生するもので、雷雲間での放電、近傍の樹木や建物への落雷により、電線やケーブル等に過電圧や過電流が誘導される現象を指します。

逆流雷

逆流雷は、建物や大地などへ落雷による対地電位の上昇によって、接地(アース)から逆流してくる過電圧や過電流のことを指します。大地からの逆閃絡(ぎゃくせんらく)現象とも言います

雷サージとは?

雷サージとは、落雷の影響によって瞬間的に発生する過電圧や過電流のことです。雷サージは電力線や通信線などを通って家の中に侵入し、電子機器の破損を引き起こします。雷サージは発生要因によって、直撃雷によって生じる『直撃雷サージ』、誘導雷によって生じる『誘導雷サージ』、逆流雷によって生じる『逆流雷サージ』があり、電子機器が破損する原因としては、誘導雷サージに起因するものが大半であると言われています。

雷害対策の必要性

避雷設備(避雷針)の設置義務

避雷針の設置基準は、建築基準法および関連する法令によって規定されています。避雷針は建物の高さや形状、周囲の地勢、周辺環境などに応じて適切に配置される必要があります。

避雷針の設置義務(関連法令)

  1. 高さ 20メートルを超える建築物 (建築基準法)
  2. 煙突・広告塔・高架水槽・擁壁等の工作物及び昇降機・ウォータシュート・飛行塔等の工作物で高さ20m を超える部分 (建築基準法)
  3. 指定数量の10 倍以上の危険物を取扱う製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所 (消防法)
  4. 危険工作室及び火薬又は爆薬の停滞量が100kgを超える火薬類一時置き場 (火薬類取締法)
  5. 地上式一級火薬庫・地上覆土式一級火薬庫・実包火薬庫及び及び煙火火薬庫 (火薬類取締法)

雷被害のリスク

雷は予測が困難であり、極めて短時間に被災する自然災害です。施設等には生活を守るためのインフラ設備も多く、また災害発生時に情報発信や災害対策拠点や避難所となって機能させるためにも、常に設備の機能を維持できることが重要になります。

雷災害を受けやすい設備

雷は施設における様々な設備機器に影響を及ぼします。自動火災報知機設備や放送設備など、配線の長い設備機器に雷サージの影響が出る傾向にあるため、重要な設備機器においては、予め対策しておく必要があります。

キュービクル(屋外受変電設備)

屋外に設置されているキュービクル等の機器は雷サージの影響を受けやすく、電源系統に雷サージが及ぶと機器の誤動作、損傷、データの消失、停電など多大な影響が出てしまいます。

自動火災報知設備

自動火災報知設備は、各フロアや建屋につながっている感知器等からの信号を受信し、建物内に警報を発します。雷被害による故障により、非常時に警報が発信されなくなるおそれがあります。

屋外照明設備

商業施設や公園、工場、スポーツ施設の屋外照明設備 は、電源線やコトロール用の信号線、接地線など、複数の雷の侵入経路があるため、雷サージの影響を受けやすい設備です。

ポンプ設備

工業用水やマンションの給排水など、様々な施設の運営やライフラインとして必要不可欠なポンプ設備は、信号線等が屋外へ配線されているため、雷サージの影響を受けやすい設備になります。

非常用・業務用放送設備

非常用・業務用放送設備は 屋外 配線が多く、雷サージの影響を受けやすい設備です。設備の物的被害だけでなく、緊急事態の連絡が取れないことによる二次被害も生じるおそれがあります。

LAN システム

LANケーブルを介して、雷サージが侵入し、サーバやPCが雷で破損すると、データまで消失する可能性があります。オフィス等の社内ネットワークにおいても、雷サージの対策が必要です。

雷害対策についてのご相談は、フィデスまで!

雷害対策は、建物や設備によって方法が異なります。弊社フィデスでは、雷のリスクとご予算に応じた、最適な対策を立案させて頂きます。お気軽にご相談下さい。

フリートーク・コラム「段取り八分と準備の大切さ」

Fides Freetalk Formation

毎日の仕事をこなしていく中で、普段の生活でも同様に、何事にも事前の準備が重要だと強く感じた出来事がありました。


冬のある時期に運動をする機会があったのですが、その前の準備運動が十分とは言えないもので、体の一部を動かす程度のそこそこな準備運動をしていました。その後にいざ運動してみると、何事もなく、いつも通りに出来たので「なんだ、大丈夫だな」と、そのまま続けていました。ところが運動が終わってみると、体の数か所に重い違和感と痛みを覚えたのです。寒い冬の時期は、急な運動はせず、入念に準備運動をゆっくり行うことが大切だと痛感しました。この出来事から、後々後悔しないためには、あらかじめどうすれば良いのか?と考えるようになりました。


そんなある日、わが社の工事担当者が出力したであろう、現場作業の計画書類をふと目にした際に、『段取り』という言葉が思い浮かびました。 このような事前準備、いわゆる『段取り』というものは、会社においてもよく使われる言葉で、現場業務においても、『段取り八分が重要』とよく聞かされていました。『段取り』という言葉について調べたところ、段取りとは、物事を計画的かつ順序立てて進めるために行う手順や準備のことを指します。具体的には、作業の実行前に、必要な準備や手順を計画し、段階的に進めていくことを意味しており、段取りをすることにより効率的に作業を進めることができ、ミスや混乱を減らせます。


段取りという言葉の由来を調べたところ、諸説ありますがその中の一つの説では、神社などでよく見られる石段(石の階段)の建設に関連しています。石段を建てる際には地形の傾斜に合わせて石を積み上げる必要があり、どの大きさの石を何段積むと良いかを決めます。この石を段階的に取り付けていく作業から、『石で段を取る(設計する)』という意味で『段取り』という言葉が生まれたと考えられているそうです。そして実際に出来上がった石段の歩きやすさなどから、『段取りが良い』『段取りが悪い』といった評価をしていたとのことでした。


今回の出来事に置き換えてみても、まず準備運動が不十分だったことが原因であり、そもそも、自分の体の事をあらかじめよく知っておくべきでした。年齢の事もありますし、今の自分の状態を鑑みて、計画的に、念入りに段取りをしておくことが重要だったのです。普段の仕事においても、情報収集をしておく、お客様との会話内容を決めておく、提案資料の確認、見積書の準備、シナリオや手順のイメージをする等、たくさんの段取りがあります。経験から考えた準備も非常に大切ですが、変化が速い現代には、新しい事もどんどんインプットする必要もあります。この二つを自分なりに融合して、自身の進化に繋げていくべきだと感じております。


何事にも突発的に行動するのではなく、まずは深く考えてみること。『段取り八分』をもっと深い意味として捉え、普段の生活や仕事につなげていきたいと思いました。

今月の担当は…

専務取締役
東城 繁

今月の担当

それってドーシテ?「番傘・蛇の目傘のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

AIシステム『フィデス知恵袋』を創り、育てる

現在、対話型AI『チャットGPT』が多くの企業や行政から注目を集めています。最近では国際会議の同時通訳への利用が話題となりましたが、その他の活用方法には賛否両論があります。そこで、『チャットGPT』本人に人工知能(AI)について尋ねたところ、以下のような回答がありました。

【メリット】
①単純な作業や繰り返しの作業を自動化することができる。
②膨大なデータを瞬時に分析し、意思決定に役立てることができる。
③作業の最適化により、無駄なコストを削減することができる。

【デメリット】
①業務の自動化が進み、一部の業界や職種では雇用の減少が起こる可能性がある。
②収集したデータに偏りがある場合、その偏り通りの行動をとる可能性がある。
③膨大なデータを分析することで、個人情報が漏洩するリスクがある。

AIにはメリットだけでなくデメリットも存在し、適切な管理や使用方法が重要である、と自己評価しています。

携帯電話やスマートフォンが流行り始めた頃、子供たちに悪影響を及ぼすと心配されました。それでも、今や学校の授業でタブレットを使ってプログラミングを学び、多くのアプリケーションを有効に活用しています。コミュニケーションのスピードは格段に向上し、調べ物や記憶の補助としても大いに役立っています。パソコンやIT技術も同様に、生活や仕事においては欠かせないものとなりました。しかし、個人情報の漏洩や詐欺被害、過剰な依存などのリスクがあることも認識する必要があります。新しい技術や革命的な発明には必ずメリットとデメリットがあり、使い方次第で“毒にも薬”にもなるのです。

チャットGPTの登場により、AI時代へと一気に加速したように感じます。AIの処理能力と人間力を組み合わせ、互いに補完し合いながら進歩して行く、これが大切なのでしょう。AIが分析した結果や情報を、人間の創造力や情感を活かして判断し、未来を生み出すことは素晴らしいことだと思います。

わが社は多くのお客様に支えられ、成功のみならず、多くの失敗事例も経験させて頂きました。その貴重な経験の上にわが社は成り立っています。お陰様で、毎年1,500件近くの工事やサービスをご下命頂き、積み上げてきた膨大な品質記録や積算データはお客様の要求事項であり、わが社にとっては最も重要な財産です。過去77年間の工事実績、事故やクレームの事例などをAIに分析させ、ノウハウに置き換え、顧客対応サービスの向上を図りたいと考えています。また、営業実績や提案事例、価値
提供のプロセスなどもデータ化し『科学的な営業手法』の構築にも挑戦して参ります。

今年度内には、AIシステム『フィデス知恵袋』を立ち上げ、真っ当な価値観を持った、お客様のお役に立つ、AIに育てていきたいと思います。この“知恵袋”が、必ずや高品質でお役に立てる提案を、ローコストでご提供できると確信しております。育成にはもう暫く時間がかかりますが、是非とも、わが社の社員同様にご指導いただけますようお願い申し上げます。

hosoya
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