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FIDESレター

知っているようでよく分からない?電力自由化と新電力-FIDESレター【2023年10月号】

FIDESレター 2023年10月号

知っているようでよく分からない?電力自由化と新電力

知っているようでよく分からない?電力自由化と新電力
電力自由化や新電力について解説

「電力自由化という言葉は聞いたことがあるけど、具体的には分からない…」「最近色んな会社がやっている『新電力』って、一体なんだろう?」2016年にスタートした電力自由化ですが、まだまだ認知度が高いとはいえない状況のようです。今回は、電力自由化や新電力について、目的やメリット・デメリット、疑問について解説します。

電力自由化・新電力とは?

電力自由化は、電力事業への自由な参入を促すために行われた法改正や制度改革を指します。これまでは特定の電力会社(東京電力、関西電力、東北電力など)以外から電力を購入できませんでしたが、電力自由化により新規事業者の参入が可能となり、利用者は好みの電力会社を選んで契約できるようになりました。この新規参入の小売り電気事業者のことを『新電力』と呼び、新電力の参入により競争が促進され、電力市場がより柔軟で選択肢豊かなものとなったのです。

電力自由化とは

電力自由化の目的

電力の安定供給確保

電力の安定供給確保

東日本大震災後の原発停止に伴う電力不足や料金上昇などの問題に対処し、電力供給の安定性を確保するために電力自由化が導入されました。これにより、災害時の安定的な電力供給も可能になり、地域を越えた柔軟な電力供給が実現されます。

電気料金の抑制

電気料金の抑制

原発の減少と燃料コスト上昇で料金が増加しているため、競争相手を増やしてユーザーに選択権を提供し、料金上昇を最小限に抑える効果が期待されています。ただし、料金の上昇を完全に防ぐものではなく、上昇幅を最小限に抑えることが目標です。

企業の事業機会拡大

企業の事業機会拡大

電力利用者の選択肢を増やし、企業の事業機会を拡大することによって新たな電力ビジネスチャンスが生まれます。様々な企業が参入し、新しいサービスや発電技術のイノベーションが促進され、電気事業市場が活性化することを目的としています。

電力自由化のメリット・デメリット

メリット

電力小売市場の活性化

電力自由化は電力小売市場を活性化させ、競争を促進します。新電力は競争力を高め、顧客に魅力的な料金やサービスを提供する必要があり、結果として利用者にとってお得で柔軟な選択肢が増えることになります。

メリット

自由なプラン選択

電力自由化に参入した新電力は、魅力的なプランを提供して既存の顧客を引き寄せるために他社と競争をします。利用者は多様なプランから選択し、ライフスタイルに合わせて電気代を節約できるようになります。

メリット

環境保全にも貢献

電力自由化は環境志向の人にも利点があり、以前は発電方法を選ぶことが難しかったのですが、電力自由化により再生可能エネルギーや環境に配慮した電力会社やプランを選ぶ自由が生まれています。

デメリット

自分でプランやサービス内容を見極める必要あり

新電力はメジャーなものから小規模なものまで多くの種類があります。ただし、どの電力会社やプランを選ぶかは利用者次第で、自分で見極めて判断する必要があるため、充分な検討をすることが大切です。

デメリット

契約の縛りや違約金が発生する会社がある

新電力会社の一部プランには最低契約期間を定めているところがあります。この場合、早期解約時に違約金が発生する可能性があるので、契約前にしっかりと規約を確認する必要があります。

自分にピッタリの電力プランを選びましょう!

電力自由化Q&A

Q. マンションやアパートでも契約できる?

A. マンションやアパートに住んでいる場合でも、電力の契約は自由ですが、マンション全体で一括して契約している場合(高圧一括受電契約)は手続きが異なります。この場合は、管理組合などに相談することをおすすめします。

Q. 品質が劣化したりしない?

A. どの電力会社の電力も、地域の送配電設備を利用して安定的に供給されるため、品質に違いはありません。

Q. 新電力と契約して、倒産したら?

A. 電力会社の倒産が即座に停電につながることはありません。契約した電力会社が倒産した場合、電力供給は地域の一般送配電事業者、つまりお住まいの地域の電力会社の経過措置プランに自動的に引き継がれます。

Q. 停電になったときはどこへ問い合わせればいいの?

A. 停電に関するお問い合わせについては、まずは切り替え先の電力会社にお問い合わせください。

意外と古い?電力自由化の歴史

最初の電力自由化は、2000年3月にスタートしました。最初は『特別高圧』区分である大規模工場デパートオフィスビルなどが電力会社を自由に選択でき、新たな電力会社である『新電力』からも電力を購入できるようになりました。その後、2004年4月と2005年4月には『高圧』区分の中小規模工場や中小ビルも対象になり、小売自由化が段階的に広がりました。そして、2016年4月1日からは『低圧』区分に属する家庭や商店などにおいても、電力会社を選択する自由が拡大されたのです。

意外と古い?電力自由化の歴史

フリートーク・コラム「デジタルツールと現場管理」

Fides Freetalk Formation

新型コロナウイルス感染症の感染状況が再び増加傾向にありますが、最もピークであった頃に普及したオンラインによるリモート作業などは、働き方改革に対して大きな功績となったのではないでしょうか。この頃をきっかけに、仕事環境において様々なガジェットツールを見かけるようになりました。


iPadなどのタブレット型端末を利用した業務が増えているように感じます。例えば私がやっているような建設業の現場管理においては、『現場管理アプリ』なるものがあるそうです。これは、現場管理の業務効率化を目的としていて、タブレット端末にアプリをインストールして利用します。まず、現場管理において必要なもののひとつに『図面』がありますが、紙の図面だと大きなサイズの冊子を持ち歩くことも多く、かさばって取り回しが難しい場面もあります。しかしこのアプリであれば、タブレット端末ひとつ持ち歩けば、その場で図面を確認することができて、タブレット用のペンを使えば図面データに書き込みをすることもできます。


また、工事の各段階における施工状況や施工経過等を写真に撮って記録する業務があるのですが、これまでは現場名や作業内容を記載した工事黒板を持ち歩き、デジカメで工程ごとに撮影していました。そして撮影した写真データをパソコンに移し替え、整理し、工事写真管理ソフトに入れて、並べ替えて、入力して…と、ひとつひとつの作業に意外と時間がかかるのですが、その一定の作業がタブレットひとつで出来てしまうというのです。クラウドシステムにデータを保管するので、どこからでも現場に関する様々なデータが確認、編集でき、一元管理が可能になります。これにより、現場代理人だけでなく、会社にいる別の社員でもデータが編集できるので、現場代理人の負担が減り、業務の平準化が可能になるのです。


こういった新しいツールの活用には、人によっては取り扱いが難しいのではないか、誰かに教えてもらわなければいけない、などとあまり良い顔をしない人も少なからず存在するかと思います。ですが、黒電話が携帯電話に、そしてスマートフォンに変わってきたように、そして手書きの請求書がパソコンで作られるようになったように、時代の流れと共に人々の『大変』を『楽』にしてきたのが、こういったデジタルツールです。どうせやるならその恩恵をしっかり受けたいので、私自身も進んで活用したいと思います。

デジタルツールと現場管理

今月の担当は…

電気施工管理チーム マネージャー
赤羽 紀行

電気施工管理チーム マネージャー 赤羽 紀行

それってドーシテ?「セピア色のドーシテ?」

セピア色のドーシテ?

代表取締役社長 細矢 充

自由に、一生涯、フィデスで働き続ける!

総務省が公表した『令和3年社会生活基本調査』によると、6歳未満の子育て世帯における夫婦の家事時間は、夫が1時間54分、妻が7時間28分という結果が報告されました。また、同様に男性の育児休暇の取得も依然として低迷しています。夫婦の家事分担率が先進国の中でも低いのは、女性の社会進出が遅れているからとも言われています。日本女性は世界一働き者であり、仕事と家事、育児のバランスを上手く工夫し、こなす才能は素晴らしいと誰もが認めるところです。しかし、余りに偏った家事負担を“良し”とする訳ではありません。

現代の若者は夢を抱いて人生を託す仕事を選び、スキルを磨いて社会で活躍しています。しかし、結婚や出産を機に、特に女性は家庭に入らざるを得なくなります。しかも、ようやく子育てから解放されても家事の負担は『ゼロ』になりません。社会復帰を願って以前の職場に戻ることも難しく、新たな職場探しは思うようにならず、更に大変となります。世界一の働き者を埋没させてしまうのはとっても“勿体”なく、日本経済にとっても大きな損失になります。

これからの社会では、高齢化が進みますが、健康寿命も考えると一生涯働き続けることは難しくなるでしょう。

わが社では「健康であれば働ける」という企業風土を大切にしたいと考えています。この精神は創業者から受け継いだ“大切なこと”の一つであります。まさしく、今日の社会が求め始めている働き方です。残念ながら今まで結婚や出産、家庭の事情で、退職された仲間も多くいました。

近年は、社会の大きな変化に伴い、仕事観や人生観も大きく変わりつつあります。人は誰しも人生の岐路に立つこともあります。そんな時、働き続けると願うなら、わが社で自身の夢や目標を実現してほしいと強く思います。

これからの“働く場”は、一人ひとりの仕事観である“個”を大切に一生涯働ける環境を整備することだと感じています。仕事に専念する生き方も、家族との時間を大切にする生き方も、それぞれの仕事観を全社員であたりまえに受け入れる風土を醸成していくことが大切でしょう。

自由な働き方を選択し、見合った報酬が得られ、また、在宅勤務、育休制度、託児所の設置、寮や社宅を整備し、ソフト・ハードの両面から安心して働ける環境を整え、“もやいの精神”でお互いの働き方を尊重する会社を目指します。

そして“出入り自由”、いつでも復職できる企業文化を創り、“創業者の想い”『健康な限り働き続ける企業』をしっかり受け継ぎ、後世へ“フィデスの不易”として残したいと思います。

choose yourself!
hosoya
編集後記
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