電気工事・空調工事を中心にあらゆる設備工事を
安心とともに提供する、フィデス株式会社(千葉県)

FIDESレター

設備の暑さトラブル-FIDESレター【2024年9月号】

FIDESレター 2024年9月号

設備の暑さトラブル

設備の暑さトラブル

2024年の秋は暑さが続く予想

気象庁の予報によると、2024年の夏から秋にかけては全国的に気温が高く、猛暑が続くと予想されています。また、気象庁の「エルニーニョ監視速報」(2024年06月10日発表)によると、昨年2023年の春から続いているエルニーニョ現象は終息し、今後はラニーニャ現象が発生する可能性が高まっています。ラニーニャ現象発生時は、夏は気温が高く(猛暑)、冬は気温が低くなる傾向にあり、秋にかけても暑さが続く見込みです。

2024年の秋は暑さが続く予想

屋外キュービクル(受変電設備)の暑さトラブル

夏場の直射日光と内部設備への影響

屋外に設置されることが多いキュービクル(受変電設備)は、内部に取付けられている各機器からの発熱に加え、夏場の直射日光の影響で内部温度が想定外に上昇します。内部温度が上がりすぎると、機器の寿命の低下、ケーブルなどの絶縁体の変形、ブレーカなどの保護機器の誤動作や、消費電流・消費電力の変動、計器類の誤差の発生など、さまざまな問題が発生するおそれがあります。

夏場の直射日光と内部設備への影響

暑さトラブル対策

①換気扇の設置
①換気扇の設置

キュービクルに換気扇を設置することをおすすめします。換気扇により、直射日光により上昇したキュービクル内部の熱を強制的に排出することができます。

②遮熱塗装・シート
②遮熱塗装・シート

キュービクルの外部に遮熱効果がある塗装処理を施したり、シートを貼付ることも効果的です。直射日光から内部へ熱が侵入するのを防ぐことができます。

フィデスでは、設備の暑さトラブルに関するご相談や工事のご依頼など承っております。お気軽にご連絡ください!

フィデスでは、設備の暑さトラブルに関するご相談や工事のご依頼など承っております。お気軽にご連絡ください!

エアコンの暑さトラブル

室外機周辺の温度と冷房効率の関係

エアコンの室内機と室外機には「熱交換器」という部品が組み込まれ、内部に充填された「冷媒」を使って部屋の中に溜まった暖かい空気から熱を取り除き、熱が取り除かれた涼しい空気を再び部屋へと送り込みます。室内から取り除かれた熱は冷媒を通じて室外機で屋外に放出されますが、室外機周辺の温度が高すぎると(外気温と冷媒の温度差が小さくなると)、冷房効率が低下してしまいます。

室外機周辺の温度と冷房効率の関係

暑さトラブル対策

①日陰をつくる
①日陰をつくる

室外機周辺の空気が直射日光によって暖まると、室外機から吸い込んだ空気の温度が上がり、冷房の効率が落ちてしまいます。吹出口をふさがないように日陰をつくると効果的です。

②吹出口のチェック
②吹出口のチェック

室外機の前に物や鉢植えなどの障害物を置いてしまうと、室外機から吹き出す温風を再び吸い込んでしまい、冷房効率が下がってしまいます。室外機の前はできるだけ広くして、風通しの良い環境にしましょう。

スカイエネカット

スカイエネカットは、エアコンの室外機に水を噴霧することで冷却効果を高める、業務用エアコンのオプション器材です。室外機にスカイエネカットを取付けることで、必要に応じ室外機本体の周りに自動でノズルからミストを噴射し、室外機本体を冷却することができます。噴射されたミストが蒸発する際に室外機周辺の熱を奪うので、冷房能力が大きく上がる効果が期待されます。

スカイエネカット
千葉県優良建設工事を受賞しました!

令和5年度に完成した千葉県発注の建設工事の中から、特に優良と認められた工事が選ばれる千葉県優良建設工事を受賞しました。弊社は、優良建設工事の対象として、「山武合同庁舎電気設備工事」が表彰されました。このような大変名誉ある受賞を励みに、今後も信頼を得る誠実な施工に努め、より良い街づくりに貢献していきたい所存でございます。今後ともフィデス株式会社を宜しくお願い申し上げます。

千葉県優良建設工事を受賞しました!
優良建設工事歴代受賞一覧

《平成22年度受賞》
(仮称)千葉県立千葉ニュータウン地区高等学校校舎電気設備工事
《平成24年度受賞》
千葉県こども病院周産期棟増築電気設備工事
《平成25年度受賞》
平成24年度幕張メッセ施設整備電気設備工事
《平成26年度受賞》
千葉県がんセンター非常放送設備他更新工事
《平成27年度受賞》
(仮称)千葉県立大網白里特別支援学校校舎(普通教室棟外)大規模改修他電気設備工事
《平成30年度受賞》
千葉県衛生研究所建替電気設備工事(フィデス・モデン特定建設工事共同企業体)
《令和元年度受賞》
平成29年度幕張メッセ施設整備電気設備工事(中央監視設備更新)
《令和2年度受賞》
千葉県総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修電気設備工事
《令和3年度受賞》
県単港湾整備(港建特別)電気設備他工事(出洲2号上屋改修)

フリートーク・コラム「並木会長との出会いと感謝」

Fides Freetalk Formation

並木会長がお亡くなりになり、二ヶ月が経とうとしています。毎日の仕事や生活の中で、並木会長の存在があまりにも大きかったためか、いまだに会長がいないことが信じられない瞬間が数多くあります。会長がいるのが当たり前だったからこそ、ふとその存在を感じたり、会長の席を見て改めて「やっぱりいないんだ」と思ったりします。とにかく今はただ、がむしゃらに全力で仕事をこなし、少しでも前へ進んでいかなければと思い、行動しています。それが会長の望みでもあると信じているからです。


私と会長との出会いは、面接試験の時でした。当時は求人倍率が高く、企業側としては応募者を集めるのが難しい状況でした。逆に転職者側はどの企業にするかという選択肢が多く、まさに「売り手市場」だったのです。私は幸運にもいくつかの企業から内定をいただいており、第一志望の会社からも内定をいただいたため、予定されていた城南電設企業株式会社(現・フィデス株式会社)の試験当日に、お断りをするために訪問しました。その時、専務だった並木会長が面接に現れ、お断りの意思を伝えた際、会長から熱いお気持ちをいただいたことが昨日のことのように鮮明に覚えています。お話を伺ううちに、会長の熱意と真摯な姿勢に強く心を打たれました。最終的にはお断りをしてその場を後にしましたが、その際にも、会長から「再考できるならもう一度考えてほしい」と言われ、帰りの車中で「この方の元で働きたい」という気持ちが沸き上がりながら帰宅しました。数日を過ぎてもその気持ちは収まらず、悩みに悩んだ末、後日第一志望の内定をお断りすることにし、再度会長に連絡をして再面接をお願いしました。こうして、私はフィデス株式会社に入社することになったのです。


それからは、総務、管理職、営業、そしてマネジメントの仕事を通じて、並木会長の元で多くの経験を積みました。会長から細かい指導を受けた記憶はほとんどありません。常に「自分で考え、行動しなさい」「できないとは言わないこと、期限を決めてやり遂げなさい」とだけ言われ、必死についていく毎日でした。


最も心に残っていることといえば、会長から「東城君の仕事の成果は、三年経てば分かる、五年経てば分かる、十年経てばわかる。それは君がどのような目標と計画を立てて、努力してきたかによる結果だから」と言われたことです。会長からは「努力しなさい」と幾度となく言われました。仕事の細かな指導はほとんどありませんでしたが、何事にも通じる考え方や、やり遂げるための「礎」を多く教わりました。また、会長の深い思いやりと「優しい心の言葉」は、私にとってかけがえのない宝物です。もし並木会長との出会いがなければ、今の自分はなかったでしょう。感謝の念は尽きません。今では、判断や決断を迫られる時、よく「会長だったらどうするだろうか」と考えます。まるで会長から「自分でよく考えて、もっとよく考えて、判断し、決断しなさい!」と励まされているようです。会長から教わった「礎」を大切にし、日々行動しています。そして、深い感謝の念を込めて、心からお礼を申し上げます。


「並木会長、ありがとうございました!」

今月の担当は…

専務取締役
東城 繁

専務取締役 東城 繁

それってドーシテ?「几帳面のドーシテ?」

几帳面のドーシテ?

代表取締役社長 細矢 充

フィデス社長コラム
『経営の原点』から並木鷹男会長を偲ぶ(3)

どうして、社長がトイレを掃除するのか?トイレを掃除すると何故業績が上がるのか?否、環境整備って何ものだ?(『経営の原点』原文)

元来、並木社長は几帳面で綺麗好きでしたが、一倉先生のセミナー受講を境に、遮二無二トイレ掃除を始めました。いったい何があったのだろうか? 我々社員には知る由もありません。その後、初めての経営計画発表会で、「環境整備はすべての事業活動の原点であり、わが社の心の表れである」「環境を磨くことは心を磨き込むことであり、お客様への正しいサービスがご提供できてお客様第一主義となって現れるのだ」と思いの丈を発表されました。

そして、朝20分間、夕方30分間の環境整備が始まりました。重要な業務である環境整備は、就業時間内に行うのだ!と、今でも毎日実施しています。また、月に1回、丸一日を環境美化デーとし、全社員で朝から晩まで環境整備をすることになりました。一日無我夢中で環境整備をするので、その日が終わる頃にはとても清々しい気持ちになったことを覚えています。

とは言っても、繁忙の中で社員から反発が起こったのは事実です。汚れが目立つ真っ白な作業着を採用したり、仮設トイレの便器を外して裏側までピカピカに磨き込んだり、現場に城南電設作業拠点の看板を立て作業エリアを区切り、作業後は作業前より綺麗にするなど、建設現場では考えられない方針も挙げられました。更に、並木社長が経営者仲間の経営計画発表会で刺激されて帰ってくると、すぐさまに新たな指示指令が発せられるのです。毎回、今度は何を言い出すのかとドキドキしたものでした。

ところが、 とある現場の竣工間際の下検査の日に大事件が起こりました。受変電設備の通路部にある床下点検口の蓋が開放状態であり、その上に汚れ乱れた養生シートが覆いかぶさり“落とし穴状態”になっていたのです。こともあろうにお客様がそこを通り、地下ピットに転落してしまいました。この事件を教訓に、全社員が安全への意識を新たにし、環境整備の重要性を再確認しました。また、環境整備は独りよがりでなく “お客様志向の環境整備”でなければならないと認識しました。

いつの間にか環境整備がわが社城南電設の代名詞となり、そのエネルギーが伝わったのか、お客様や経営者仲間の方々が「環境整備を見学させてほしい」とわが社を訪れるようになりました。「環境整備は掃除ではなくわが社の活動の原点であり、修行でもある」、「環境整備が徹底出来れば、会社はつぶれない」はけだし名言であり、並木社長は有言実行しました。その成果は、現在のわが社の業績が物語っています 。

今年の3月22日、経営計画発表会後の一献交えた席で並木会長に告げられた言葉が、今も胸に響いています。「社員のみんな頑張っているし、業績も何とかなっているが、細矢にひとつだけ言いたいことがある。“あとは環境整備”だな」。

現状、わが社にとって超過労働はまだまだ深刻な課題であるけれども、それは言い訳に過ぎず、どんな環境下でも出来る環境整備はあるはずだと、並木会長が教えてくれたのでしょう。環境整備は決して掃除だけではなく、礼儀、規律、安全、衛生、健康までに至ります。次号は、環境整備の舞台裏の第2幕をお届けいたします。                 (次回へ続く)

hosoya
設備DEQ
編集後記
上部へスクロール